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[長野]黒部の変人 ~黒部ダム旅行記~ (前編)

・黒部の変人 ~黒部ダム旅行記~ (前編)

ことのはじまりは5月1日のこと。

例の如くGWは長野でのんびりとした時間を今年こそはと過ごしていたのですが、この日は滞在先の家主様のご都合で(慶事)朝から夜までオールフリーに。

それだったらのんびりと温泉地めぐりでもやるかね!と思っていたら、木崎湖に遊びに来ていた友人が「明日一日暇だったらデートでもしませんー?」とお誘いを頂戴する。それだったら是非是非と午前中からモソモソと慶事に湧く滞在先を出発して待ち合わせ場所である信濃大町駅に。

ここでふっと、黒部ダム&雪の大谷のパンフレットを発見する。あぁそうか、信濃大町はアルペンルートの長野側の玄関口だもんなあ・・・とか、そういえばこれまで何度も何度も長野に来てるけどアルペンルートは全くの未踏区間だなあとか、そんなことを考えつつパンフ眺めて時間をつぶしていたら友人到着。

松本(の渚ライフ)にある豚さん食堂で満喫したり、各地のジェラート屋さん巡りしたり、ショップをめぐったり、鯉のぼり眺めたり。一日ゆっくりした時間を過ごしたのであります。

そして最後は安曇野市・穂高にある「穂高温泉健康館」に。

町営の施設だけど実はパイプラインで温泉引き込んでいるというガチ施設で、個人的に泉質が大変よろしい(中房温泉からの引き込み)事もありよく入る場所。ここでまったりとした後に休憩室でのんびり話し込んだりした後、友人は別の友人とのお約束があるという事で解散。閉館時間までのんびりしていたんですね。

んで今日買ったミサカ盛りを開封。一人でキャッキャウフフと遊んだりして時間をつぶし、夜遅くに滞在先に戻った…そんな一日を過ごしたのであります。

その日の深夜。滞在先に戻った後、結婚式の様子を聞いたり、貸してた機材を回収し写真を見てアドバイスしたり、逆に自分が一日回った場所の話をしつつ、そういや明日も親戚の方の対応とかで忙しいんだっけかー?とかそんな話をしていたんですね。

重要度は高くないらしいけど、それだったら2日も俺は外行ってた方がいいかなー?とか思っていた時に、ふっと積み上げて遊んでいた御坂の山が目に入ったのであります。

そしてふっと視線をずらすと、そこにあるのは昼間入手した「豚さんグループ」の情報誌。

その時たびさんひらめいた。ピコーンという効果音が鳴った瞬間がわかったね。

た「あ、黒部行くわ」

わ「はい???」

突然このキチガイは何を言い出すんだと言わんばかりの家主様の目。しかし黒部スイッチがバチコーンと押されたから仕方ない。現在時間は24時過ぎ、黒部に行くのであれば出発まで6時間を切ってる状況。しかし黒部スイ(略

そんなわけでこの瞬間に急遽たびさんの黒部行が決定。黒部行きというか、あと数日で終了してしまう室堂の雪の大谷ウォークに行ったみようじゃないかという事でいそいそとカメラの充電はじめたり。そして相変わらず気の毒そうな顔で僕を見ている家主様。こりゃアレか、

た「色々とブッチして一緒に黒部行くか!?」

わ「うーん・・・」(悩んでる顔

た「金は結構かかるみたいよ」

わ「いってらっしゃい!!!」(満面の笑顔

資本主義の犬め!!!!!

ソロ黒部、確定。

そして翌朝。

午前5時過ぎに起きていそいそと最終準備と時刻表調べを完了し滞在先出発。装備を整え(といってもどう考えても長野的には秋レベルの軽装)信濃大町駅まで車で送ってもらいました。

信濃大町駅到着。そして室堂までの往復切符を購入。普通はアルペンルートを抜けていく人が多いらしいのだけど、信濃大町からの往復だと室堂往復は割引率がいいですよ!というお話しだった。まあ普通そこまで行ったら富山に抜けるわな。

しかしこの時期でもやっぱ長野は寒いっすなあ、朝だからという事もあるのでしょうが…とこの時は思っていた。冷静に考えればスタート地点の信濃大町駅の段階で「すでに寒い」という防寒装備だった段階で、私の大いなる敗北は予言されていたとも言えるでしょう。速い話がバカ。

 

ウロウロしているうちに路線バス到着。時間も無かったし「山をなめるな!!!」と一言相方に言い残し、大登山家小泉洋はいよいよバスに乗車したのでございます。

そして乗車した瞬間心折れる。(ココロオレル)

いやだってどう見ても周囲の人ガチ登山装備ですやん…。

明らかに俺だけ軽装というか「え、なにあの人大丈夫なの…」って顔でこっち見てますやん…。

…一応、冬物のジャンパーは借りてきた。あと帽子。だからきっと大丈夫。

みんな心配してくれてるだけ。

信じる心があれば力になる。

「ららばい」の歌詞が脳内に鳴り響く中バスはゆっくりと扇沢へ。

大町温泉郷あたりまでは見覚えのある景色。普通の町中という感じでした。

しかし

明らかに雪が残る山の中を邁進。窓から伝わる外気の寒さも急下降。

最初の目的地である扇沢に到着する前にすでに「やっちまったかなあ・・・」という空気に支配されるたびさんでございました。

案外寒くなかった。(だいなし)

最初の目的地、扇沢に到着。

そしたらもう大行列!なんじゃこりゃ…

今年は様々な出来事の影響から「少ないですよー」というお話しだったし、今日も連休の谷間だったから余裕だと思っていたのに…

列の先頭を見に行ったら、「当日券の販売」に大行列が出来ていた…。

自分は信濃大町駅で購入手続済み。なので当日販売カウンターとは別の引換カウンターでの対応でした。

ここで扇沢~室堂の往復券を入手する。信濃大町~扇沢は別扱いになるようです。

まだ行列できてる…。

少し余裕があるうちにトロリーバスのりばへ向かいます。

捕獲されたリアル熊が見守るターミナル。

結局ホコホコとした湯気に引き寄せられ、黒部のぶたまんをゲットしました。

これは食料じゃない
これは暖房器具
これはいのちをつなぐもの
これはいのちをつなぐもの………

そう自分に言い聞かせて肉まんをポケットにインストールします。

行列中、駅員さんの販促があったのだけど漫才のような軽やかな口調。だけど朝一のこのタイミングで「ようかん」は売れないと思うんだがなあ…。

そんなMCさんを見て後ろのおばちゃん軍団 「関西電力の人なんでしょ」 「関西の」 「ああ」 「やっぱり」 「だったら面白いわよねえ」 「ねえ」 …関西人がみんな面白い事言うと思うなよ!なんとなく納得してしまったけど。(偏見)

改札通過。

階段から見上げる人たちがほとんど重装備。やっぱりこんな装備で大丈夫か???>俺

トローリーバスも混乱気味。自分は前方車両を狙わずに後続車両に乗り込んだのでした。

乗り込んだらいきなりバカ席をゲット!というかみんな前方バスに殺到しすぎ…

そして定刻。結局バスは全台ともに満員になり賑やかな空気。

わいわいとした雰囲気の中出発を迎えます。

はっしゃー。フォー・・・ンというモーター音も走り出す感覚もバスというよりは電車ですよね…と思っていたら本当に「電車」扱いらしい。へー。

そしていきなりの屋外にビビる。

あれ、あれ、トロリーバスってトンネルの中を走るだけじゃないの???と思っていたのでいきなり驚いた。扇沢からは少し屋外を走り、そしてトンネルの中に入るらしい。

どうみても雪山です本当にありがとうございました。

そしてトンネル突入。

前方に青い光が。

ここが映画「黒部の太陽」の舞台にもなった破砕帯。自分達の感覚でいえばたったの80メートル。その破砕帯を突破するのに7か月もの時間がかかったとか。そういった難工事の様子をバスに流れるテープが説明してくれました。

※参考:黒部の太陽の舞台となった黒四の破砕帯について

ここで富山県に突入。

トンネル内にある離合地帯。しばらくまったら反対方向からのバスがすれ違っていきました。

時計を見返せばわずか15分。しかしものすごく濃密な15分であったトロリーバスの移動を終え、黒部ダム駅に到着。

トロリーバスさん、ちょっとレトロでかわゆすなあ・・・。

ふむ。

左がイージーモード、右がハードモードか。

せっかくだから、俺はこの緑の階段を選ぶぜ!!!

HAHAHA、長崎人をなめんなよ!!!

長崎人…を…

ながさ…ゼーハー…

ゼーハーゼーハー、日ごろの運動不足が…

というタイミングでHP回復の泉とか心憎い演出じゃございませんか。

冷たくておいしい!

さらにのぼることもう少し。目的地である休憩所に到着でございます。

休憩所ではスタンプをゲット。そしてそのまま休憩所を抜けた所に絶景が広がっていました。

NEX-5で撮影したパノラマ画像。クリックすると大きくなります。

いきなりクライマックス!

黒部ダム旅行記・完ッ!!!!

…いやいやいや。

というわけで黒部ダムでございます。なんかぱっとみ「普通のダムっぺえ?」という気もしてしまいそうですが…

拡大して豆粒みたいなのが人なんだぜ…。

高所恐怖症の自分ではありますが、ここまでスケール感が滅茶苦茶だと案外平気。今回は時期が時期だったので観光放水は見れませんが、それでもこの雪の残る雄大な景色はただただ圧巻としか言いようがない…。

展望台で周囲をぐるりと。今度はNEX5ではなくてiPhone + Microsoft Photosynthを使ってみました。  ※クリックすると大きくなります。

時間帯が早い事もあり展望台はゆったりとした人手、このままのんびり一日過ごしてもいいような空気でしたがせっかくのアルペンルートをもっともっと満喫しなくてはいけません。ここで改めて今回のアルペンルートの目的を整理。

1つ、黒部ダムを制圧する!…これは早速達成されました。

1つ、「本場」の黒部ダムカレーを味わう!…これは帰り道に堪能するとします。

1つ、室堂にある雪の大谷を満喫する!…そうだ今回の本題はそれだよ!!!

よし。名残惜しいけどまた後で来る。だから先に進もう。

だからダム見て「いやーもう帰ってもいいかなー」という気分からさっさと脱却すること>俺

ぐるりと回りダムの方へ。

スタンプラリーはしっかりやっておきます。

…と、この段階で実家に電話。旅行狂だった母君も「黒部ダムには行った事ないのよねえ」と言ってたのでご自慢トークでございます。

この時、含みがある声色をしていた理由を知るのはまた後日のお話し。

到着。

さっきいた展望台があんなに小さく。そして下を見たら…

ひあー、ちんちんがひゅんひゅんする・・・。

高所恐怖症なのに下見ちゃダメ。

というかなんで来た。


※クリックすると大きくなります。

黒部湖は雪景色。夏の季節になったら遊覧船とかも楽しめるそうです。

のんびり歩いてたら再びトンネルの中へ。

気が付けば1時間くらい居たんだなあ…。

ここからはケーブルカー。少しずつですが人間が増えてまいりましたのう…。

…ロープウェーの整理券?ケーブルカーに乗るのに???

ケーブルカーだ!ケーブルカーだ!乗るのめちゃめちゃ久しぶり!!!

すっかりテンションが上がっていきます。

偶然にも最前列をゲットする。

ほぼ満席状態。比較的ご年配の方が多いのには驚いた…

ここでアナウンスが流れてゴトンと動き出す。それでは一気に山頂に向けて移動しましょー!

かぶりつき席で目をキラキラさせてるたびさん。

離合地帯。

ケーブルカーも思ったより速かったのを記憶しています。上るときは下見ないから平気なんだけど…けど…。

ってほんとにあっという間についた。

黒部平駅に到着。

ここで先ほどもらったロープウェイの整理券の意味がわかる。ロープウェイには乗車人数制限が厳しく、しっかりカウントしているので(当たり前といえば当たり前だが)整理券の順番に少しずつのっけて行く仕組みのようです。まあそりゃそうか。

自分が駅内に入った段階で「7番」の整理券番号のアナウンス、少し時間があるようなので展望台へ向かってみることにしました。

このあたりから、なにやるにしても人の波の中を漂う感覚に。

展望台。

んで次なるバトルステージであるロープウェイが見えたのですが。

よく見たら、いやよく見なくても支柱まったく無いよねコレ・・・・・・。

って事はスタート地点とゴールの間はずっと宙ぶらりんってわけよね。

うっわー怖ええ・・・。

しかしここまできたらもう引き返せない。

ここで記念撮影。

「このような風が強い所は危険ではないか、とミサカは警告し…」

その時突発的な風が!

ミサカーーーーー!!??!

妹とんでったぞオイー!!!

…と思ったら風で落下したけどギリギリ回収できる所に落ちてました。

でもフィギュアを吹き飛ばすくらいの猛烈な風でした。おっかねえ。

んで御坂妹と遊んでたらロープウェイに乗り遅れる所だったんだな。

急いだ急いだ。それこそ空港の中をダッシュするように。

ギリギリでした・・・。

そしていよいよ、自分にとって恐怖の瞬間が訪れます…。

ぎゃおおおん!

ぎゃおおおおん!

…変な脂汗をがっつりかきました、とさ・・・。

人生での最高標高を次々に更新。

アンテナも大変な事になってます。

 

ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!

だから下見ちゃダメだっつーの。

さて大観峰。その「大観峰」という名前のとおり、きっとものすごく素晴らしい景色が楽しめるのでしょう。

しかしこの次は最終目的地である室堂。目前にせまった最終目的地…というわけで大観峰観光はパス。帰り道にのんびり回ることにします。

丁度トロリーバスがやってきてるタイミングでした。駆け込みセーフ。

本日2度目のトロリーバス。ここまできたらもう室堂は目の前…流石にテンションもあがります。

再び破砕帯。こちらも難工事だったとか。

そして最後に。

やっぱりコレやんなきゃ締まらないでしょう!!!

打ち止めさん超ご満悦っぽいしな!!!

…オッケイオッケイ。まあおかあさんの集団に「あらあら、かわいらしいですねー」とか声かけられたくらいは大きなトラブルは発生しない。くそう。

そして、最終目的地である室堂に到着。

━後半につづく。