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[長野]黒部の変人 ~黒部ダム旅行記~

・黒部の変人 ~黒部ダム旅行記~

ことのはじまりは5月1日のこと。

例の如くGWは長野でのんびりとした時間を今年こそはと過ごしていたのですが、この日は滞在先の家主様のご都合で(慶事)朝から夜までオールフリーに。

それだったらのんびりと温泉地めぐりでもやるかね!と思っていたら、木崎湖に遊びに来ていた友人が「明日一日暇だったらデートでもしませんー?」とお誘いを頂戴する。それだったら是非是非と午前中からモソモソと慶事に湧く滞在先を出発して待ち合わせ場所である信濃大町駅に。

ここでふっと、黒部ダム&雪の大谷のパンフレットを発見する。あぁそうか、信濃大町はアルペンルートの長野側の玄関口だもんなあ・・・とか、そういえばこれまで何度も何度も長野に来てるけどアルペンルートは全くの未踏区間だなあとか、そんなことを考えつつパンフ眺めて時間をつぶしていたら友人到着。

松本(の渚ライフ)にある豚さん食堂で満喫したり、各地のジェラート屋さん巡りしたり、ショップをめぐったり、鯉のぼり眺めたり。一日ゆっくりした時間を過ごしたのであります。

そして最後は安曇野市・穂高にある「穂高温泉健康館」に。

町営の施設だけど実はパイプラインで温泉引き込んでいるというガチ施設で、個人的に泉質が大変よろしい(中房温泉からの引き込み)事もありよく入る場所。ここでまったりとした後に休憩室でのんびり話し込んだりした後、友人は別の友人とのお約束があるという事で解散。閉館時間までのんびりしていたんですね。

んで今日買ったミサカ盛りを開封。一人でキャッキャウフフと遊んだりして時間をつぶし、夜遅くに滞在先に戻った…そんな一日を過ごしたのであります。

その日の深夜。滞在先に戻った後、結婚式の様子を聞いたり、貸してた機材を回収し写真を見てアドバイスしたり、逆に自分が一日回った場所の話をしつつ、そういや明日も親戚の方の対応とかで忙しいんだっけかー?とかそんな話をしていたんですね。

重要度は高くないらしいけど、それだったら2日も俺は外行ってた方がいいかなー?とか思っていた時に、ふっと積み上げて遊んでいた御坂の山が目に入ったのであります。

そしてふっと視線をずらすと、そこにあるのは昼間入手した「豚さんグループ」の情報誌。

その時たびさんひらめいた。ピコーンという効果音が鳴った瞬間がわかったね。

た「あ、黒部行くわ」

わ「はい???」

突然このキチガイは何を言い出すんだと言わんばかりの家主様の目。しかし黒部スイッチがバチコーンと押されたから仕方ない。現在時間は24時過ぎ、黒部に行くのであれば出発まで6時間を切ってる状況。しかし黒部スイ(略

そんなわけでこの瞬間に急遽たびさんの黒部行が決定。黒部行きというか、あと数日で終了してしまう室堂の雪の大谷ウォークに行ったみようじゃないかという事でいそいそとカメラの充電はじめたり。そして相変わらず気の毒そうな顔で僕を見ている家主様。こりゃアレか、

た「色々とブッチして一緒に黒部行くか!?」

わ「うーん・・・」(悩んでる顔

た「金は結構かかるみたいよ」

わ「いってらっしゃい!!!」(満面の笑顔

資本主義の犬め!!!!!

ソロ黒部、確定。

そして翌朝。

午前5時過ぎに起きていそいそと最終準備と時刻表調べを完了し滞在先出発。装備を整え(といってもどう考えても長野的には秋レベルの軽装)信濃大町駅まで車で送ってもらいました。

信濃大町駅到着。そして室堂までの往復切符を購入。普通はアルペンルートを抜けていく人が多いらしいのだけど、信濃大町からの往復だと室堂往復は割引率がいいですよ!というお話しだった。まあ普通そこまで行ったら富山に抜けるわな。

しかしこの時期でもやっぱ長野は寒いっすなあ、朝だからという事もあるのでしょうが…とこの時は思っていた。冷静に考えればスタート地点の信濃大町駅の段階で「すでに寒い」という防寒装備だった段階で、私の大いなる敗北は予言されていたとも言えるでしょう。速い話がバカ。

 

ウロウロしているうちに路線バス到着。時間も無かったし「山をなめるな!!!」と一言相方に言い残し、大登山家小泉洋はいよいよバスに乗車したのでございます。

そして乗車した瞬間心折れる。(ココロオレル)

いやだってどう見ても周囲の人ガチ登山装備ですやん…。

明らかに俺だけ軽装というか「え、なにあの人大丈夫なの…」って顔でこっち見てますやん…。

…一応、冬物のジャンパーは借りてきた。あと帽子。だからきっと大丈夫。

みんな心配してくれてるだけ。

信じる心があれば力になる。

「ららばい」の歌詞が脳内に鳴り響く中バスはゆっくりと扇沢へ。

大町温泉郷あたりまでは見覚えのある景色。普通の町中という感じでした。

しかし

明らかに雪が残る山の中を邁進。窓から伝わる外気の寒さも急下降。

最初の目的地である扇沢に到着する前にすでに「やっちまったかなあ・・・」という空気に支配されるたびさんでございました。

案外寒くなかった。(だいなし)

最初の目的地、扇沢に到着。

そしたらもう大行列!なんじゃこりゃ…

今年は様々な出来事の影響から「少ないですよー」というお話しだったし、今日も連休の谷間だったから余裕だと思っていたのに…

列の先頭を見に行ったら、「当日券の販売」に大行列が出来ていた…。

自分は信濃大町駅で購入手続済み。なので当日販売カウンターとは別の引換カウンターでの対応でした。

ここで扇沢~室堂の往復券を入手する。信濃大町~扇沢は別扱いになるようです。

まだ行列できてる…。

少し余裕があるうちにトロリーバスのりばへ向かいます。

捕獲されたリアル熊が見守るターミナル。

結局ホコホコとした湯気に引き寄せられ、黒部のぶたまんをゲットしました。

これは食料じゃない
これは暖房器具
これはいのちをつなぐもの
これはいのちをつなぐもの………

そう自分に言い聞かせて肉まんをポケットにインストールします。

行列中、駅員さんの販促があったのだけど漫才のような軽やかな口調。だけど朝一のこのタイミングで「ようかん」は売れないと思うんだがなあ…。

そんなMCさんを見て後ろのおばちゃん軍団 「関西電力の人なんでしょ」 「関西の」 「ああ」 「やっぱり」 「だったら面白いわよねえ」 「ねえ」 …関西人がみんな面白い事言うと思うなよ!なんとなく納得してしまったけど。(偏見)

改札通過。

階段から見上げる人たちがほとんど重装備。やっぱりこんな装備で大丈夫か???>俺

トローリーバスも混乱気味。自分は前方車両を狙わずに後続車両に乗り込んだのでした。

乗り込んだらいきなりバカ席をゲット!というかみんな前方バスに殺到しすぎ…

そして定刻。結局バスは全台ともに満員になり賑やかな空気。

わいわいとした雰囲気の中出発を迎えます。

はっしゃー。フォー・・・ンというモーター音も走り出す感覚もバスというよりは電車ですよね…と思っていたら本当に「電車」扱いらしい。へー。

そしていきなりの屋外にビビる。

あれ、あれ、トロリーバスってトンネルの中を走るだけじゃないの???と思っていたのでいきなり驚いた。扇沢からは少し屋外を走り、そしてトンネルの中に入るらしい。

どうみても雪山です本当にありがとうございました。

そしてトンネル突入。

前方に青い光が。

ここが映画「黒部の太陽」の舞台にもなった破砕帯。自分達の感覚でいえばたったの80メートル。その破砕帯を突破するのに7か月もの時間がかかったとか。そういった難工事の様子をバスに流れるテープが説明してくれました。

※参考:黒部の太陽の舞台となった黒四の破砕帯について

ここで富山県に突入。

トンネル内にある離合地帯。しばらくまったら反対方向からのバスがすれ違っていきました。

時計を見返せばわずか15分。しかしものすごく濃密な15分であったトロリーバスの移動を終え、黒部ダム駅に到着。

トロリーバスさん、ちょっとレトロでかわゆすなあ・・・。

ふむ。

左がイージーモード、右がハードモードか。

せっかくだから、俺はこの緑の階段を選ぶぜ!!!

HAHAHA、長崎人をなめんなよ!!!

長崎人…を…

ながさ…ゼーハー…

ゼーハーゼーハー、日ごろの運動不足が…

というタイミングでHP回復の泉とか心憎い演出じゃございませんか。

冷たくておいしい!

さらにのぼることもう少し。目的地である休憩所に到着でございます。

休憩所ではスタンプをゲット。そしてそのまま休憩所を抜けた所に絶景が広がっていました。

NEX-5で撮影したパノラマ画像。クリックすると大きくなります。

いきなりクライマックス!

黒部ダム旅行記・完ッ!!!!

…いやいやいや。

というわけで黒部ダムでございます。なんかぱっとみ「普通のダムっぺえ?」という気もしてしまいそうですが…

拡大して豆粒みたいなのが人なんだぜ…。

高所恐怖症の自分ではありますが、ここまでスケール感が滅茶苦茶だと案外平気。今回は時期が時期だったので観光放水は見れませんが、それでもこの雪の残る雄大な景色はただただ圧巻としか言いようがない…。

展望台で周囲をぐるりと。今度はNEX5ではなくてiPhone + Microsoft Photosynthを使ってみました。  ※クリックすると大きくなります。

時間帯が早い事もあり展望台はゆったりとした人手、このままのんびり一日過ごしてもいいような空気でしたがせっかくのアルペンルートをもっともっと満喫しなくてはいけません。ここで改めて今回のアルペンルートの目的を整理。

1つ、黒部ダムを制圧する!…これは早速達成されました。

1つ、「本場」の黒部ダムカレーを味わう!…これは帰り道に堪能するとします。

1つ、室堂にある雪の大谷を満喫する!…そうだ今回の本題はそれだよ!!!

よし。名残惜しいけどまた後で来る。だから先に進もう。

だからダム見て「いやーもう帰ってもいいかなー」という気分からさっさと脱却すること>俺

ぐるりと回りダムの方へ。

スタンプラリーはしっかりやっておきます。

…と、この段階で実家に電話。旅行狂だった母君も「黒部ダムには行った事ないのよねえ」と言ってたのでご自慢トークでございます。

この時、含みがある声色をしていた理由を知るのはまた後日のお話し。

到着。

さっきいた展望台があんなに小さく。そして下を見たら…

ひあー、ちんちんがひゅんひゅんする・・・。

高所恐怖症なのに下見ちゃダメ。

というかなんで来た。


※クリックすると大きくなります。

黒部湖は雪景色。夏の季節になったら遊覧船とかも楽しめるそうです。

のんびり歩いてたら再びトンネルの中へ。

気が付けば1時間くらい居たんだなあ…。

ここからはケーブルカー。少しずつですが人間が増えてまいりましたのう…。

…ロープウェーの整理券?ケーブルカーに乗るのに???

ケーブルカーだ!ケーブルカーだ!乗るのめちゃめちゃ久しぶり!!!

すっかりテンションが上がっていきます。

偶然にも最前列をゲットする。

ほぼ満席状態。比較的ご年配の方が多いのには驚いた…

ここでアナウンスが流れてゴトンと動き出す。それでは一気に山頂に向けて移動しましょー!

かぶりつき席で目をキラキラさせてるたびさん。

離合地帯。

ケーブルカーも思ったより速かったのを記憶しています。上るときは下見ないから平気なんだけど…けど…。

ってほんとにあっという間についた。

黒部平駅に到着。

ここで先ほどもらったロープウェイの整理券の意味がわかる。ロープウェイには乗車人数制限が厳しく、しっかりカウントしているので(当たり前といえば当たり前だが)整理券の順番に少しずつのっけて行く仕組みのようです。まあそりゃそうか。

自分が駅内に入った段階で「7番」の整理券番号のアナウンス、少し時間があるようなので展望台へ向かってみることにしました。

このあたりから、なにやるにしても人の波の中を漂う感覚に。

展望台。

んで次なるバトルステージであるロープウェイが見えたのですが。

よく見たら、いやよく見なくても支柱まったく無いよねコレ・・・・・・。

って事はスタート地点とゴールの間はずっと宙ぶらりんってわけよね。

うっわー怖ええ・・・。

しかしここまできたらもう引き返せない。

ここで記念撮影。

「このような風が強い所は危険ではないか、とミサカは警告し…」

その時突発的な風が!

ミサカーーーーー!!??!

妹とんでったぞオイー!!!

…と思ったら風で落下したけどギリギリ回収できる所に落ちてました。

でもフィギュアを吹き飛ばすくらいの猛烈な風でした。おっかねえ。

んで御坂妹と遊んでたらロープウェイに乗り遅れる所だったんだな。

急いだ急いだ。それこそ空港の中をダッシュするように。

ギリギリでした・・・。

そしていよいよ、自分にとって恐怖の瞬間が訪れます…。

ぎゃおおおん!

ぎゃおおおおん!

…変な脂汗をがっつりかきました、とさ・・・。

人生での最高標高を次々に更新。

アンテナも大変な事になってます。

 

ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!

だから下見ちゃダメだっつーの。

さて大観峰。その「大観峰」という名前のとおり、きっとものすごく素晴らしい景色が楽しめるのでしょう。

しかしこの次は最終目的地である室堂。目前にせまった最終目的地…というわけで大観峰観光はパス。帰り道にのんびり回ることにします。

丁度トロリーバスがやってきてるタイミングでした。駆け込みセーフ。

本日2度目のトロリーバス。ここまできたらもう室堂は目の前…流石にテンションもあがります。

再び破砕帯。こちらも難工事だったとか。

そして最後に。

やっぱりコレやんなきゃ締まらないでしょう!!!

打ち止めさん超ご満悦っぽいしな!!!

…オッケイオッケイ。まあおかあさんの集団に「あらあら、かわいらしいですねー」とか声かけられたくらいは大きなトラブルは発生しない。くそう。

そして、最終目的地である室堂に到着。

信濃大町を出発して3時間強、いよいよ今回の最終目的地である室堂に到着しました。

標高2450mというのはもちろん自分にとって人生最高到達点でございます。

富山側からの方も合流してるのかな?すっかり室堂駅の中はにぎやかな事に。

のんびりしてる時間も惜しい!駅からさっそく雪の大谷へ向けて移動を開始します。

なんじゃこりゃあ・・・・・・・・・。

駅を出たら雪。

雪。

あと雪山。

5月とは思えない光景が自分の眼前に広がっていました。

そして寒い。

というか寒い。

ぜんぜん余裕で寒い。

…とはいえ。一応冬場にスキー場のゲレンデを走り回っても平気な程度の厚着のつもりだったのですが…。周囲を見渡すと「冬山登山ステンバーイ…ステンバーイ…ゴー!」ってな武装の人もゴロゴロおられる。とはいえ体は寒いが心は熱い!黒部に南国の熱風を!という意気込みでさっそく散策開始です。

そのまえに。

この手のヤツは全力で釣られるのが俺のジャスティス。

オコジョかわよすなあ・・・。

うっわー、生で見るとすごいなこりゃ・・・。

テレビでは何度もみてる光景でしたが、いざ直接現地で見るのはただただ衝撃で…。

これは実に見事な縞模様。

こちらも見事な縞模様でございます。

あと時節柄。ちなみに雪に刻むメッセージ!という事でしたが・・・

こちらの看板でも説明されているのですが、圧倒的な雪の圧力でガッツリ押しつぶされてるので堅い堅い。触った感覚としても「雪の壁」というよりは「氷の壁」という印象。実際に触ってみてもメッセージ書くどころか…という感じでした。

雪の大谷最高地点。今年は17m…!

脇を通る観光バスと比較してもその高さが伝わるでしょうか・・・ただただ圧巻としか言いようがない。

しかもお楽しみはこれから、今回はこの「雪の壁」の上を歩けるのです!

最高地点から少し歩いたら雪の壁の切れ目、そこから壁の上に上ります。

※クリックしたら大きくなるかもしれません

こりゃまた絶景だ!

しかし下界とはまったく違う一面の雪景色…もしかしたら自分が人生で見た最大の雪景色かも…というか確実にそうだよね、間違いなくコレだよね!

ふっと見上げた雪山の上に豆粒サイズの動くもの。拡大してみます。

うおお、楽しそうだなちくしょう・・・!!!

妹様も絶景にご満悦でございます!!!

ここらへんでジリジリと日差しが強くなってくる。

風は冷たいけど、気持ちのいい日差しが僕たちを照らして…だがそれはいい。

日差しで雪がとけるんだ。

太陽からの暖かい日差しでとけた雪を、観光の皆様方がどんどん歩いて踏んでいくから足元はベチャベチャ&部分部分は凍結している状態。さらに自分はスノーブーツで来られた方がいいですよという有難いご忠告をすっかり忘れて普通の靴。しかも底面は良い具合にレーシング使用(※ただツルツルなだけです)

死の刻が来た!

絶景眺めてご満悦の縞ぱん姫をよそに、自分は滑る足元、濡れる足元、危険な足元!何度も何度もコケそうになりつつも必死に立て直しながらの雪の大谷ウォーク。一生の思い出に残りそうですこん畜生!

たった数百メートルだけど死ぬ思いをしてやっとスタート地点に戻ってきた・・・。

…この「死ぬ思い」がまだまだ生ぬるかったことを知るのは数十分後。

時間は昼前。流石に人手が多くなる…

雪のすべり台で遊びたかったけど「これ以上滑るのは勘弁」というデーブスペクターが聞いたら憤激しそうな事を思いつつ撤退。若い女の子が楽しそうに滑って知らないおじさんに激突して平謝りしてたよ…。

雪の大谷ウォークを満喫しまくって室堂駅に戻ってきました。現在時間は11時前といったところ。

そういや室堂駅ターミナルをまわってないな…とか思ったのでぐるりと建物内を散策してみることにしました。

ライチョウの里おいしいよね。

この二週間でもうガンガン死亡者出てるじゃねえか!

おっかねえ!山おっかねえ!!!

ここまで来ると富山系のメニューが楽しめるのね。ものすごくいい匂いがする・・・

…んで、ここで「室堂平 出口」という不穏な文字列を発見する。

なんだろう?となにも考えずにそっち行ったわけですよ。

外に出た。

雪山に道が続いてた。

んでここで何も考えずにたびさん歩き出したわけだ。

アップダウンが激しく、大谷ウォークよりはるかに厳しい路面状況。もちろん悲惨な状態になってるツルツルシューズではマトモなグリップを期待できるわけもなく・・・とはいえ歩き出した私の心を止める事は出来ないのだ! 本音:なんかみんな行ってるから行ってみよう

しばらく歩くと「みくりが池温泉」という看板を発見。どうやらこの先に温泉があるらしい。

ならば温泉目標にして歩いてみるかと。

…ここでルートマップが道の脇にあったんだが、軽く写真とるだけで見なかったんだなこれが。

この段階で見ていれば、もしかしたら引き返したかもしれません…。

進むにつれてどんどん「ガチ装備」の人しかいなくなる。スノーブーツはあたりまえ、「かんじき」(のようなもの)等完全にしっかりした装備の人ばかり…周囲の「おいおいなんだこのキチガイは!?」という視線が痛い。痛いというか悪路をコケないようにふんばったせいで足が痛い…。

妹様は本当にご満悦である。縞も景色も絶景なのである。

そして再び看板。とはいえ温泉ぜんぜん見えず。

どこなのよー!!!というかもう今更あとに引けないじゃないのー!!!

…ここで先ほどの看板を改めて見直してみます。

室堂ターミナルからぐるっと「なだらかな道」を散策するイージーモードを大半の方は進んでおられたのですが、自分が途中からどんどん外れて行ったみくりが池温泉への道は明らかにイージーではない設定。そして自分が考えてたよりはるかに距離があり、それ以上にアップダウンが非常に激しい&雪が解けてベチャベチャの悪路になっていたのでした。

確認して移動しないとダメだ・・・・・・・・・

そしてベチャベチャの雪解け水の中を歩いていたら靴の底がパカッと割れた。

ザバザバと入ってくる冷水。濡れるどころじゃない状態にもう変な笑いがこみあげてくる始末。

どうすればいいんだ・・・。

※この段階でもう完全に後には引けない状態

有毒ガスとかもうねー!と半泣きになっていたら…

温泉が見えた!

温泉が見えた!

温泉が見えたー!!!!!

営業中のご様子。よかった・・・

「日本一高所 雲上の温泉」という文字列にテンションがあがります。

…ここも、日本秘湯を守る会であったか!

さっそくロビーで日帰り温泉の受付。入浴記念にコースターを頂く、あとタオルコレクターとしてはタオルも購入。1000円オーバーの強気な価格設定を覚悟していたら存外の良心的なお値打ちプライスにホッとする。どっちにしろここで少し回復しないとナチュラルに死ぬ…とか思って一段落。

ホッとしたらくぅくぅお腹が鳴りました・・・そしたら都合よく食堂があるわけだ。くーっ・・・!

室堂ターミナルの食堂では我慢したけど、もう我慢できない!

少しでも富山っぽいものを…という事で白エビラーメンをチョイス。

比較的濃いめの味付けの温かいスープが、疲れた体にじっとりと染み渡ります…これは本当にうまかった。なにより涙が出るほど有難かった…。

周囲をぐるりと見ると、昼時という事もあり同じように歩いてきた人が笑顔で昼食をつついてる。こんな雰囲気いいなあ…。

そして今回の本題である温泉。決して広くは無いですがしっかりとした温泉で、無加水無加温の100%かけ流しの贅沢さ。窓の外に広がるのは立山のパノラマであり日本一高所の温泉といううたい文句に偽りなし。ゆったりと贅沢な時間を堪能しました。

たっぷりと温泉を満喫した後はフロントに戻っておみやげ品を。みくがり池温泉オリジナルグッズの「オコジョ」が可愛くてかわいくて…しあわせオコジョさんといった所でございます。

あとビチョビチョになった靴下を買い換えるか!と思ったのですが、仮に靴下をリニューアルしても先ほど殉職して雪解け水のフリースポット状態になってるマイシューズ。どうせあっという間にダメになるのさ…と思ったら悲しくなったので見送り。そして時刻表をやっと確認したら結構時間ヤクいのが発覚したので再び室堂ターミナルへの死の行軍を開始します。

ここからまた転ばないように気を付けて(※手には5Dmark2とLレンズ)の必死な行軍がと思うと流石に滅入る・・・ちゃんとした靴じゃないとダメだほんと。

つーか遠いなオイ。。。

お?

おおー!スーパーマッスィーンだ!!!

無事に戻ってきました・・・

後になってタイムスタンプを見直せば移動時間はたった15分。しかし移動中は15分どころかもっともっと長い時間を彷徨っていた気がするよ…雪山だと感覚が狂うというのがよくわかりました…。

室堂駅構内。せっかく温泉につかったのに帰路でまたまたすっかり汗だくに…というわけで薄着に。

…そして、ここで靴に続く第二の殉職者の存在が発覚する。

だああああ、存在をすっかり忘れてた!

すっかり冷たい体になってしまった豚まんさん。ポケットの中からずっと僕の事を温めてくれていたんだね・・・黒部ダムあたりですでに冷たくなっていたような気がするけど気にしない。

※もちろんこの後スタッフが美味しくいただきました。

しかし室堂駅も混在してきました…富山側からも長野側からも次々に訪れる皆様。自分はもう満喫したし命の危険を感じたしという事で引き返すことに。流石にここまで来たんだから「おみやげ」買っていきたいなと思っていたら

なんか出た!なんか出ました!!!

ひょっこり飛び出た星の雫。おみやげ屋さんの罠でございます。

ならば全力で釣られよう・・・それが俺のジャスティス・・・!

いやー、試食しておいしかたっので…。

それでは13時のバスで室堂から信濃大町へ向けて移動を開始しまっす!

朝と違ってもう大混雑。色々な事が無ければ&休日であればもっともっと混雑していたかと思うと…恐ろしい限りでございますなあ。自分みたいなソロ観光だけでなく、ツアー関係の方が何人も走り回っておられました。鈴木さんが行方不明らしい。

観光ガイドの方も旗振り回して大変だわ。

デーモン閣下!!!?!?!?!?!?!

気づいた時には声あげて笑っちゃったよ、閣下。

ここからは一気に下山して行きます。

トロリーバスこんな速かったんだ・・・爆走というレベル。

破砕帯を抜ける。

大観峰で完全にパニック状態。ロープウェイも待ち時間が発生。

…なので、時間つぶしも含めて来るときはスルーしてた展望台へ行ってみましょう。

ぎゃぼー…。

とはいえこういった「混雑する観光地」というのもまた楽しい雰囲気に包まれていて大好きだったりするのでぜんぜんアリ。

あらためてゆっくり見たら、大観峰という名に相応しい景色でございます。

そんな事を思っていたら、想定していたより早くロープウェイの順番になったので今度は急いで乗り場へダッシュダッシュ。

つららが変な方向になってました。そんだけ風が強いという事で…そりゃ御坂妹も吹き飛ぶというもの。

相変わらず高所恐怖症の人間にはたまらん眺めっすなあ!ちんちんがひゅんひゅんするよ!!!

なんかもうここらへんでヤケクソ気味になり、「ファインダーを通せば遠近感が無くなるから平気だね!」とガンガン下を見ていたのですが

…何か、黒い豆粒が。

ズームイン。そしてさらにデジタルズーム、っと…

すげえよ・・・。

黒部平到着。もう忌まわしいロープウェイとはオサラバだ!!!

…楽しかったけどね!

んでターミナルについたらまた行列…。もうこの段階で散策は諦めて並ぶことに。

満員で何回か見送った後、やっとこさケーブルカーに乗り込めました。

またしても最前列!!!ではあるけど逆方向だから最後尾になるのかな。

張り付いて動画とってたのが \わたしです!/

室堂を出発して1時間強、一気に黒部湖(=黒部ダム)まで戻ってまいりました。

ここまで戻れば扇沢への最終トロリーバスに乗れれば最悪の事態は…と考えれば一気に気が楽に。そして今回まだ達成してない、むしろ帰りのお楽しみにしていた黒部ダムカレーを僕は食べるのです!そんな興奮状態にあった自分なのですが、ここで思わぬサプライズ。

さざなみ壊変のかずぴーさんと邂逅。

…とはいえ偶然ではなく、この日途中でかずぴーさんから「実は自分も富山から信濃大町に抜けるんです、どこかでお会いできるかもしれないですね」というメールを頂いていたのですが、ここ黒部ダムでついにランデブー。のんびりと信濃大町までご一緒することになりました。

\トローリー!/ \………。/ オーって言えよう!!!

朝と違ってまた別の顔を魅せるダム。この絶景をカメラ納める義務が僕たちにはあると思わないかね?

縞ぱんと絶景に乾杯。

 

そしてここでいよいよ今回最後のミッション。

本場黒部ダムで黒部ダムカレーを食べる!!!

…時間に余裕があったわけではないのですが、我儘言わせて頂いてレストハウスに突撃でございます。

さあ黒部ダムカレーよ

その姿を我々の前に見せるといい!

おわた。

……………失意の余りダムに身投げしたくなりましたが、アーチダムカレーなるものを発見したので仕方なくそちらをチョイス。

まあ似たようなもんだろう…アーチボルトさんカレーとかだったら話は別だったろうが…。

さて、ここでカレーを待ちながらかずぴーさんと今回のアルペンルート旅行の理由を伺う事に。

やっぱこの人はPだった、どこまで行ってもPだった・・・!

参考リンク:全国505エリアを回るアイドルマスターの無料位置ゲーをやってみた! ただし体力回復は課金してね。グラバー園はなぜ選ばれたのか? アイドルマスター2舞台探訪 桜満開の九州編

そんな話をしていたら「86番でお待ちのアーチダムカレーの方~」と呼ばれたので行ってきます。

 

行ってきますた。

…あれっ、予想したよりダイブシンプルな…?

なにはともあれ、いただきます。

妹さん、毒舌だねえ。

…ちなみに後日談。下山後に「アーチダムカレーで頼んだけどアレだったんすよ…」という話を地元新聞記者の友人に話したら今回食べたアーチダムカレーと噂の黒部ダムカレーは全く別物という衝撃情報を聴聞く。確かに食べログでのレビューを見ると「スパイスがきいていて、ピリッと辛味があり、ニンニクがアクセントになってる。味もなかなか。」とか「これは、エスニックなカレーだ。 ニンニクの香りが鼻に抜け、辛みがピリピリッと来る。 その後に、来る、マイルドな感じは、ココナッツミルクの効果かな?」といった話が出ているのだけど、自分が頂いたアーチボルじゃないアーチダムカレーはそんな風味はしなかったよというかもっとスタンダードというか大衆的というかお湯で温め5分的なというか今見たら見た目全然違うよね。という事で今回は二重の意味でミッション失敗だったという悲惨な結果だったのでした。

しかしその上で勝手な考察。黒部ダムカレーという圧倒的な存在感がある横で、こういった廉価版(といってもそんな安くはなかったのだが)が何故あるのか。それは黒部ダムカレーが売切れてしまった時や、辛いのが苦手な方でも「黒部ダムでダムのカレーを食べたよ!」という思いでを持ち帰ってもらおうというお店の心遣いなのではないかという事。なんとなく滋賀の草津にある草津温泉のような心づかい。そういったものに違いない。そう自分に言い聞かせて、次の「観光放水の時期は、最優先でカレー食っちゃる!!」と決意を新たにしたのでした。

※追記)麓の扇沢にあるレストラン扇沢の紹介文で「黒部ダム観光の開業以来45年に渡り営業を続けて参りました。」「中でも、アーチダムカレーは開業当初よりメニューとして採用しており、今では当店が黒部ダムカレーの元祖になっているところです。」という文字列。そしてお話しを伺ったらこのアーチダムカレー、黒部ダムカレーの代用品どころか始祖だったらしい。貴重な体験だった…のでしょうか…。

そして黒部ダムを後にします。ほんとこっから混んでたんだわ…

淫獣ですよね。

ついに今回は座れなかった…そんな本日4度目のトロリーバス。

破砕帯を抜け。

まだ日が高いうちに扇沢駅に戻ってきました。

気が付けば駐車場は車で混雑。どうやらここから先は車で移動される方が相当多いようで、トロリーバスにのってたお客さんも観光バス乗り場ではなくて駐車場にかなりの方が向かっていかれました。

ここでスタンプラリーのコンプリートで景品をプレゼントしてもらう。やったね。

「がんばってあつめましたっ!!!」と窓口のお姉さんにいったらめっちゃ微笑まれた。ほっこり。

そしてこれが本当に最後の行程。

路線バスで信濃大町駅に向かいます。

バスの車内ではかずぴーさんと談笑…と思ったのですが、二人とも疲れが出たせいで信濃大町市街地までずっとウトウトしていました。バスの振動がまた気持ちよくてね…。

信濃大町市街地に入って「まもなく信濃大町駅です」というアナウンスに苦笑い。すっかり見慣れた景色になり、周囲の美味しいお店や観光スポットの話をしていたらふっと見知った建物が。

大正解。

あとザーカイ(業界用語)とかネ。

定刻、信濃大町到着。

到着直後、かずぴーさんはリゾートビューふるさとで長野市へ向かいました。どうやらそちらも今日中に回っておかないといけないそうで…恐るべしかずぴー、いやかずP。

かずぴーさんを見送り、迎えに来てくれていた滞在先の家主さんと合流。駅の待合室で一休みしましょうと椅子に座ってよっこらしょ。流石にあれだけ走り回ったせいか全身に漂う疲労感、でもそれはとても心地良いもの。アルペンルートの完全制覇ではありませんでしたが、こんなに楽しいとは思いませんでした。

おわり。

窟おまけ1:後日談

前編で

…と、この段階で実家に電話。旅行狂だった母君も「黒部ダムには行った事ないのよねえ」と言ってたのでご自慢トークでございます。

この時、含みがある声色をしていた理由を知るのはまた後日のお話し。

こう書きましたが、この時の含みの理由判明。

母上は「黒部ダム」はいった事ないけど、黒部ダムを見下ろす山々には登山した事があるらしい。しかも冬山に。

富山側から移動して室堂、そこから登山してブイブイ言わせていたらしい。だから自分よりもぜんぜん神カーストであった…あばばばば…。そういや若いころは登山も大好きでアルプス登ってたとは聞いてた気がするぞ…。

どこまで行ってもお釈迦様の掌の上というおはなし。

窟おまけ2:御坂妹縞ぱん壁紙シリーズ。君の心に縞ぱんを。


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