2日目。
二日目。普段であればチェックアウト時間ギリギリまで部屋で寝てる自分なのですが、今回は朝からの移動が早いという事もあり早朝からの起動になります。
7時過ぎにチェックアウト。
ホテルを出たらそのまま別府駅に向かいます。別府駅では朝食を買ったりしているうちにあっというまに時間だ…という訳でホームに上がりましょう。
そこに待っていたのは昨晩別れた真紅のボディ。
これから再び九州横断特急に身を委ねます、とはいえわずは12.1kmの旅行ですが。
「横断しませんけどね。」
そんなわけで2日連続で九州横断特急。今回は1区間だけの利用なので流石に指定席を取るのも勿体無いので自由席での移動になります。
別府湾を望む。
…望んでいたらあっというまに大分到着、ここで下車。
九州横断特急はそしてそのまま西海岸に向けて走り去っていきました。
そして九州横断特急と入れ違いにやってきたのは、かつて長崎を「特急シーボルト」として走っていた特急ゆふDX。自分にとっては久しぶりに再会になりますが、再カラーリングが行われた深い赤のボディはやはり印象的。
特急ゆふDXに乗って、由布院に向かいましょう。走行距離は42.4km。
「特急シーボルトはほんとダメな子だったよ…。」
今回の指定席はゆふDXのパノラマシート・最前列。というわけで昨日の朝のかもめで練習?した本番、ゆふDXのパノラマシートからのパノラマビューをハイビジョン画質の映像で記録でございます。
これがまた非常にダイナミックな映像になりました。流石に公開はしませんが我が家のテレビでスクリーンセーバーがわりに延々と再生されているとリアルトレインシュミレーターのようになっております。
p&Pは楽しそうだなーもう!!!
ゆのひら通過。何故かふっと「ゆのはな」というタイトルのエロゲーを思い出しました、あれもほんわかして良いゲームだったと思うよ…。
さて、黒い駅舎が見えてきましたよ。
駅のホームに足湯。そう、ここが九州が全国に誇る温泉地、由布院駅でございます。
ゆふDXも去ったホームに用はございません、そんなわけで由布院駅を出ますと
馬が居た…。
…というか絶望的なくらいに馬だよな、と思ってみているとふつふつと昔の記憶が蘇る。そうだ、由布院駅で馬車にのったことあるよオレ!昔の懐かしい思い出が蘇り非常に懐かしい表情になってしまいました。そしてこの後駅前の広場でこれからの予定を確認していたら、カポンカポンと足音。
馬が去っていった…。
我々も移動しますかのう
由布院駅の近くに有るから揚げの川原精肉店さん。以前由布院にきた時にもたちよったのですが、ここのから揚げは食べだしたら止まらなくなるので非常に危険であり由布院に立ち寄った人は必ず食べるべき。コリコリとした歯ごたえの地鶏、ジューシーで柔らかい若鶏、いずれも美味でありちょっとしたオツマミからがっつりした食事にまで是非。
そして由布院駅から歩くこと30分強、山間に有る目的地に到着。
山のホテル・夢想園さん。こちらのホテルはJTBのオススメでも掲載されていたり、各ガイドブック等でも掲載されている超有名ホテルであります。今回は宿泊ではなく、限定40食のプリンと、日帰りできる露天風呂を満喫しに伺いました。
到着時間がちょうど良かったのか貸切状態。
眼科に広がる由布院の景色を見ながら、歓談することしばし。
プリンだ!プリンさまだよ!これがもうなんといえばいいのか…素晴らしい。スプーンを付きたてた瞬間、そのスプーンを持つ手から伝わってくるプリンの弾力。そしてそれをそっと口の中に運んだときに口内にふわっと広がる濃厚な味わい。
このプリン…ヤバイですよ。
そしていよいよの露天風呂。案内所で入浴券を購入し、好きなお風呂に入れるというシステムなのですが
我々が向かったのは勿論大露天風呂。早速扉を開け脱衣所でアーマーオープン!
そして、露天風呂に入った瞬間すんげえええええぇぇぇぇぇ!!!!!!!
とつい声をあげてしまうような絶景、絶景、ただ絶景。由布院の雄大な山々に抱かれた景色を一望できる露天風呂は、もはや贅沢をとおり越えて罪なのではないでしょうかとも思えるような素晴らしさ。風呂も絶妙な温度で旅の疲れをしっとりと癒してくれます。
風呂上りは自然に冷やされたラムネで童心に戻る。
「ほっ」とする時間、それがここには確かにありました。由布院…さすが、九州が誇る、いや日本が誇る大保養地。そして暖かいおもてなしの心を感じる人々。自分がよく行く長野とくらべて、ほんの少しだけ人々の間に流れる時間は速いような気もしますが、それがまた心地良いリズムとなって訪れた人を安らぎの時間へといざなってくれるでしょう。
そしてそろそろ時間なので由布院駅に戻ります。お風呂の後だし流石に帰りはタクシーを使いました。
由布院駅に戻ってきました…が、なんか妙に人だかりが出来ている。
あ、ひるじげドンで寿さんが来てる…。
そしてトロQ!トロQじゃないか!!!トロッコ列車大好きとしては非常に興味があったのですが…だけど今回はトロQではなく右の奥に見えるJR九州が誇る最も優雅な列車。
ゆふいんの森号。由布院から鳥栖まで、106.2kmの旅が始まります。
「いろいろと思い出が有る列車なんですよ、ね、センパイ?」
今回の指定席も先頭車両の最前列をキープ。伊達にこのプラチナシートを取るために1ヶ月前の(以下略)
指定席があるのでここでゆっくりとビッフェに買い物に。
大混乱じゃないか…。
この段階で既にビッフェから「お弁当」「焼きそば」といった食事が全滅していました…なんという速さ、人々はこうも餓えているのか…って今日は指定席も完全に満席だったようで、結局ドリンクとおつまみを少し買って戻ってきました。
ちなみに今回もHDVカムで映像を記録しています。山間を流れていく景色は非常に楽しく、また美しい…。
途中、左手に慈恩の滝が見えるというアナウンスと共に列車が徐行する。慈恩の滝は上段と下段の2段構成になっている滝。水も多くて遠くからみてもダイナミック、これがきっと間近でみたら迫力のあるビューが楽しめるのでしょう。ちなみに滝の裏側にまわることも出来るそうで、次の機会には是非滝くぐりを体験されてみては如何でしょう…とな。JRさんは本当に観光気分を盛り上がるのが得意だよ!!!
途中、ゆふDXや
リレーつばめ…いや「ありあけ」か?JR九州の特急たちとすれ違う。
そしてそろそろ目的地である鳥栖到着。終点ではなく途中下車なので余裕をもって準備して移動します。
しかしほんと渡り廊下といいかっこいい車両でした…大好きですJR九州。
鳥栖駅到着、そして鳥栖駅名物うどんの中央軒。立ち寄りたいけど…そんな余裕は無い!
というわけで走れ走れーッ!
…オッケイ、まにあった…。ではいよいよ今回の旅10本目の電車で長崎県に戻ります。特急みどり/ハウステンボス 88.4kmの旅路です。
「ここでの乗り継ぎが一番キツかったっス…。」
…とはいえ。乗り込んだ段階で時刻は2時過ぎ。由布院での温泉、ゆふいんの森の中でのまったりタイムの影響か、電車のレール音と振動が確実に自分たちの眠気を誘います。
大丈夫、まだ眠くない、ねむくない、ねむく………
ぐぅ…ZZZzzz…
…早岐やがなっ!!!
佐世保やがなっ!!!ウトウトしていたら本当に佐世保じゃないか…
という事で戻ってまいりました長崎県。
あれ、いつのまに。
「JR」というのがミソか。
しかし佐世保駅に来たのも数年ぶりになるんじゃないかな、昔はよくバイトで長崎から佐世保まで通っていろいろと働いていたもんです。あの頃と違って佐世保駅も気が付けば綺麗になってるしいろいろと衝撃を感じてしまいますね。
佐世保駅からはタクシー移動。
向かった先は佐世保バーガーの超有名店・LOGKITさん本店。最近は関東のショッピングモール等にも積極的に出店しているようですが、やはり自分たちにとってはこのお店の印象が極めて強い。ちなみに隣のあるのは先日登場したヒカリさん、こちらも有名店ですね。
到着したのが日曜日の夕方という事もあって流石に混雑。とはいえ一時期の尋常ではない混雑ではないし、お店の方もバシバシとお客さんの対応をしてくださったおかげでしばらく待たせていただいた後に店内に。
この雰囲気がたまんないよね、
そしてこれが本物の、そして本場の佐世保バーガーだ!!!
…でも自分のような地元の人間にとっては「佐世保バーガー」というよりは「佐世保のハンバーガー」。こんなに話題になるとはまったく想ってもいなかったので昨今のブームはやはりテレビの力ってすごいんだなーとしみじみ思う次第であります。もちろん美味、そこらのファーストフードと一緒にされると流石の俺でも怒っちゃうゼ!
食後はゆっくりしたかったのだけど流石にお客さんが順番待ちしている状態でそれも申し訳ないので撤収、おごちそうさまでした、おいしかったです!という事で少し食べ切れなかったポテトをポリポリとつまみながら。
なんか…ものすごく食いしん坊さんに見えるんスけど…。
その後は、目の前にある海上自衛隊の展示館・セイルタワーに。実は当初閉館時間が16時だとばかり思っていたのですが、実は17時だったという事が判明したので駆け足で見学してきましたが…
正直ココすごいぞ、予算ありあまったのでとりあえずつくりましたぁ、といった類の施設ではなく、金かけてあるなぁココ!と思ってしまうくらいの充実した展示内容。量も多いのでとても1時間で回りきれるはずもなく、近いうちの再訪問を胸に強く誓ったのでした。
この後は佐世保駅に移動、
そしてここでまさやんさんとは御別れ。またどこかでお会いしましょう!!!
我々3人はファイナルステージに進みます。佐世保から長崎に向けて、シーサイドライナーで行く大村湾海岸線の旅。81.4kmの最終移動です。
「ごめんな、ずっと寝てたわ…。」
シーサイドライナーに乗り込んだ瞬間自分に眠気が来る。そして起きたらもう諫早を過ぎていた…思ったより疲れていたんだろうか、もしくは自分にとってホームグラウンドである長崎エリアという事もあって急に気が抜けたんだろうか。そんなことを考えながらふっと目の前を見ると。
時刻表片手に鉄談義、お二人は本当に元気だなー…。
長崎本線名物、トンネルの中でのすれ違い・追い越し。この巨大地下トンネルというのはロマンだと思うんだけどどうかねッ!
そしてこの名物地下トンネルを抜けたら、そこはもう長崎市内なのでございます。
にゃんこ先生がお出迎え。
長崎駅到着は定刻でございました。南国だけあってこの時間でもまだまだ空が明るいです。そしてふっと横を見ると
仲良くならんでる新旧のシーサイドライナー。
そしてこちらでは仲良く並んでいるかもめが2台。
にゃんこに見守られながら、ハイパーサルーンかもめは博多に向かってまた旅に出ます。旅立つ人がいれば、旅を終える人がいる。我々の旅は今回はここで終わり、ゆっくりと改札口に行ってもらいゲキ★ヤス切符に無効印を押してもらう。そして、出場。
かくして37時間にもわたる短いようで長い、長いようで短い旅は終わりを告げたのでした。
おつかれさまでした!
(おわり)
ゲキ★ヤス 旅行記シリーズ
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