数年前にASUSから出た、デュアル液晶搭載のノートパソコン&タブレット・TAICHI 21。

液晶部分の天板にタッチパネル液晶を搭載するという変態構造、発売された当時は、「いや流石にこれは無いwww」と笑っていたのですが、つい先日全国各地のじゃんぱらで再生品が39,800円で特売されておりまして、へろっと購入してしまいました。

Windows8(.1)に関しては、デスクトップでもノートでもタブレットでもかなり長い期間触っており、まあ余裕っしょこんなん!と思っていたのですが、いざ触ってみると暴れ馬な事暴れ馬な事、そしてなにより変態構造が楽しいのなんの。自分自身の覚書も兼ねて、軽く使用感を書き残しておきます。

ノートパソコン – ASUS TAICHI 21 – ASUS
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ASUSのプレミアムモデル扱いになるノートなので、非常に凝った梱包。再生品という事もあり、メッセージカードは取り除かれていました。

付属品は、電源アダプタ、スタイラスペン、液晶クリーニングクロス、USB-有線LANのアダプタ、MiniVGA-VGAの変換アダプタ。それに加え、本体・スタイラスペンを同時に収納できる純正のケースと、有線LANアダプタ&VGAアダプタを収納できるケースが付属してきます。

一部後述もしますが、個人的にはELECOM 液晶保護フィルム ASUS Taichi21 CW009H 指紋防止 エアーレス マット TB-AS01FLFA(両方の液晶用保護フィルムが入ってます)とリカバリ用のBUFFALO USB3.0対応 USBメモリ バリューモデル 16GB ブラック RUF3-K16GA-BK、それに加えてスタイラスペン用にエナジャイザー(ENERGIZER) E96-B2 [アルカリ乾電池 単6形 AAAA電池 2本]を購入しておく事を強くおすすめします。

本体の質感は良く、触った瞬間に「あ、これは良いものだ」と思える物。ASUSのウルトラブック(UX21など)を触った事がある人であれば、だいたい「あんな感じ」と思って頂ければいいと思います。

閉じればタブレット、開けばノートパソコン。どっちの液晶も1920×1080の11インチFullHD IPS液晶を搭載しております。なお、タッチパネルは外側液晶のみなのでその部分はご注意。

タブレットPCとして使う場合の、VAIO Duoとの液晶比較。色調整などはともにデフォルトなのですが、TAICHI21の液晶の方が明らかに黄色いです。個人的にはVAIOの方が好み…かな?

ノートパソコンとして利用する場合。この場合は極めて普通のノートパソコンになります。タッチパッドはMacBookと同じボタンが無く本体全部が沈み込むタイプ。

普通のノートパソコンとして利用する場合も、外側の液晶には別画面を表示する事ができます。最高にクールな壁紙を自作しましたが

当然の如く、外側に動画を垂れ流す事も可能です。この機械、最悪だな!(褒め言葉

スタイラスペンはVAIO Duo11とアレなアレでアレな感じ。ペン先と電池蓋の形状が違いますが、電池蓋はVAIO Duo 11付属のペンと入れ替える事もできました。ちなみにVAIO Duo 11と同じN-Trigなので、恐らくN-TrigのWinTABドライバ突っ込めばSAIやPhotoshopでも筆圧が動く。はず。WACOM程の精度は期待しなければちょいメモには十分使えます。

スタイラスペンの電池は入手し辛い単六電池が1本。単六電池は”ヨドバシ.com – エナジャイザー(ENERGIZER) E96-B2 [アルカリ乾電池 単6形 AAAA電池 2本 ]【無料配達】“あたりで購入できますが、自己責任という事で

こういった選択肢もあります。推奨はしません。何かあっても責任もとりません。6LR61という型番が勝利のカギです。

最後にいくつか。

まず最初に、TAICHI21は最近のノーパソと同様、光学ディスクによりリカバリディスクは付属していません。そしてまた、USB接続のDVD-Rドライブなどでリカバリディスクを作成する機能もありません。ただし、本体内蔵のリカバリ領域をUSBメモのに書き出すことが出来ますので、購入したら最優先でリカバリUSBメモリを作成しましょう。

リカバリUSBメモリ作成に必要なものは

1.ASUS純正のリカバリ領域書き出しツール BackTrecker

こちらの書き出しツールですが、何故か本体に標準付属されていません。また、TAICHI21のサポートページからのダウンロードもできません。ダウンロード先は”ASUSTeK Computer Inc. -Support- Drivers and Download Backtracker“こちら。いくつかバージョンがありますが、自分は最新版では起動後にエラーが発生するトラブルが起きたので、バージョン3.0.3 (64ビット版)を使いました。

2.16GB以上のUSBメモリ

BackTrakcerでリカバリ領域を書き出そうとすると、 「8GB以上の空き容量があるUSBメモリが必要」というメッセージが出ます。この8GB以上の空き容量というのは目安ではなく厳密にチェックされます。そして8GBのUSBメモリ=実容量は7.2GBであり、急きょ調達したBUFFALO USB3.0対応 USBメモリ バリューモデル 8GB ブラック RUF3-K8GA-BKだと

という悲しい事になりました。ファック。その後”BUFFALO USB3.0対応 USBメモリ バリューモデル 16GB ブラック RUF3-K16GA-BK: パソコン・周辺機器 “を買いなおしてリカバリUSBメモリを作成しました。

また、リカバリUSBメモリを作成後、実際にリカバリを行う場合に、USBメモリから起動できずに詰まる人が居ます。マニュアルには、リカバリを行う場合は、USBメモリを指して電源を起動、起動中にF9キーを押してUSBメモリから起動させる…という記載になっていますが、Windows8から採用された高速シャットダウン&高速起動がONだと、F9キーに反応しない(起動時の処理を一部省略して高速起動する)事が起きます。

この場合、リカバリ作業を開始する前にシャットダウンする時、SHIFTキーを押しながら「電源を切る」をクリックする事で、高速シャットダウンを無効にして電源が切れます。その後リカバリUSBメモリを差し、電源をスライドさせた直後にF9キーを連打していれば、ASUSのロゴの下に「しばらくお待ちください」というメッセージが出ます。後はそこから画面の指示に従い、デバイスから起動→USBメモリから起動でリカバリを行ってください。全部真っ白になるので注意。

参考リンク:Win8.1にしたAsus Taichiを工場出荷状態に戻す – APEIROPHOBIA

次に、TAICHI21は初期導入OSとしてWindows8 x64が入っております。これをなにも考えずにWindows8.1にしようとした場合、BIOSをアップデートしないままWindows8.1にアップグレードすると、最悪の場合は詰みます。修理扱いでメーカー送りになった人も居るようです。

リカバリUSBメディアを作成した後、次に優先するべきはBIOSのアップデートです。ノートパソコン – ASUS TAICHI 21 – ASUS → ASUSTeK Computer Inc. -Support- ドライバー&ツール – TAICHI21→Windows8 64bit→BIOS→BIOS 205 (TAICHI21A) と、BIOSユーティリティ→Windows BIOS Flash Utilityをダウンロードして、必ず最新BIOSにしておく事を強く強くおすすめします。

※自分が購入したTAICHI21-3337は21Aでしたが、それぞれ購入したモデルに合わせたBIOSを導入してください。

デュアル液晶という極めて変態ノーパソではありますが、ノートパソコンの部分だけをみた場合はIVY-Bridge搭載の普通にパワフルなウルトラブックであり、タブレットとしても重量感はあるものの、ペン入力もできるので実用性も極めて高いガジェットではあります。

遊べる機械として、もう少しいじってみようかと思います。