結論から言えば失敗しております。

→ちゃんと使えるアダプタが出ました。

先日購入しました、ASUSのデュアルスクリーン搭載の変態ノートパソコン・TAICHI21(-3337)。

このTAICHI21シリーズは、元々ASUSのプレミアムモデルとして出てきたハイエンド機。CPUにCore i7の3517U(IVY Bridge)を採用し、8GBのメモリとストレージとして256GBのSSDを採用。1920×1080のフルHD液晶を2枚搭載。アルミボディの高級感もあって、13万円という価格にも関わらず当時は歴史的なバカ売れ

しませんでした。そりゃ変態機だもの。

※当時の記事

【PC Watch】 ASUS、天板の表裏に11.6型フルHD液晶を2つ搭載するUltrabook「TAICHI」
ASCII.jp:表裏一体の新提案、2画面ノート「TAICHI」は実用的か!? (1/3)|西田 宗千佳のBeyond the Mobile
ASUS TAICHIの評価・仕様+miniレビュー[裏表2画面搭載のコンバーチブルタブレットPC]
ASUSが裏表2画面の“変態” Ultrabook『ASUS TAICHI』を12月発売 13万9800円 | ガジェット通信
ASUSの最近のPC・タブレットが変態すぎると話題に – NAVER まとめ

その後、ASUSはCPUをi7→i5 メモリを8GB→4GB SSDを256GB→128GB office付属→無し に落とした普及タイプのTAICHI21を発売します。i7搭載の上位モデルと比較して、はっきりと安い金額設定に。結果、13万円という価格にも関わらず当時は歴史的なバカ売れ

…しませんでした。そりゃ変態機だものね。

あれから数年。新品実売価格もちまちまと下がり、ASUSアウトレットでも販売が確認されていたりもしたのですが、ついに全国のじゃんぱらでi5-3337の普及タイプ整備品が39,800円(抜:36,616)で大量放出されるという事件が起きました。この価格は事件だよ事件。

そんなわけで「その価格だったら流石に買うわ!」と自分も購入。(※開けばノート、閉じればタブレット。ASUSの変態ノーパソ”TAICHI21″を触る。 ≪ 変人窟過去ログ倉庫(HJKLOG)) いざ購入して触ってみたら、ノートパソコンとしてもWindowsタブレットとしても実用十分以上の快適さではあるものの、リカバリDVDディスクの作成機能が存在しなかったり(※リカバリUSBメモリを作成する事は出来ます)、BIOSを上げないままWindows8.1にアップデートすると、最悪の場合詰む可能性があるとか、色々とエキサイティングなマシンで、好奇心を激しく刺激してくれるマシンでございました。

さて、いざ気に入って使い倒そうと思うと、128GBというストレージの少なさがひっかかる。ノートパソコンとしてゴリゴリ使うなら、重量級のアプリを入れたい。タブレットとしてワイワイ使うなら、動画データや静止画を沢山入れたい。そもそもリカバリ領域がSSD内部にあるせいで、実領域は90G強。よろしいならばSSD換装だ!という事を思い立つも、ASUSのZENBOOK用の専用SSDは入手性が著しく悪く、在庫があったとしても、アップル用SSDと同じくらい酷い価格になっている。さてはてどうしたもんか…と思って試案しておりました所、“Amazon.co.jp: M.2 NGFF SATA SSD to ASUS Zenbook UX21/UX31用 18pin SSD 変換アダプタ”の存在を教えて頂きました。

コネクタ形状的にはこれでイケるだろうけど、変換アダプタ+M2 SSDを合体させた時の寸法を確認したらスペース的にほぼダメなのは確定。とはいえ変換アダプタは割とお手頃な価格だし、ダメならダメで別のマシンにMTG-7119あたり経由で使うだけだから問題ない。という事で、変換アダプタとM.2のSSDを 購入してみました。

変換基盤は先ほどのAmazon.co.jp: M.2 NGFF SATA SSD to ASUS Zenbook UX21/UX31用 18pin SSD 変換アダプタ、SSDは別のマシンで流用する前提で、大容量のAmazon.co.jp: Transcend SSD M.2 2280 512GB SATA III 6Gb/s TS512GMTS800をお買い上げ。 どちらもAmazonの在庫があったので気が楽です。

ここからはTAICHI21の分解作業。分解難易度に関しては「非常に簡単」という評価で良いと思います。自分が分解に使ったものは、T4と精密ドライバーのみ。

分解に必要なネジポイントは以上の12か所。ネジの配列というか、裏面の質感というか、大きさや素材のせいもあると思いますが、以前MacBookAIRを分解した時の事を思い出しまた。(※MacBook Air (11-inch, Mid 2011)を分解しディスプレイを換装する ≪ 変人窟過去ログ倉庫(HJKLOG) )

MacBookAIRと違うのは、ゴム足の裏にもネジがある事。こちらのネジはT4ではなく普通の+なのでご注意ください。

全てのねじを取り除くと、カパッと裏蓋がとれます。

あの世代のUltrabookだから当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、MacBookAIRでもよく見る中央にSSD、左側に無線、右側にCPUという安定感のある配置。

※参考:MacBookAIR (11-inch, Mid 2011)

…もうこの段階で「あぁダメだな」という確信はありました。

まずはSSDのチェック。採用されているのはSanDiscのSD5SE2-128G-1002E。(ASUS Zenbook SSD Review – Not Necessarily SandForce Driven Hits A Speed Bump | The SSD Review) よくあるASUS ZENBOOK用の独自規格BLADE SSDで、MacBookAir用のBladeSSDとすげえ似てるから色々と紛らわしい品です。 ※もちろん微妙に違う→AnandTech | ASUS’ Zenbook SSD and Apple’s MacBook Air SSD Are Not Compatible

ワイヤレスカードはIntelの6235ANHMW。802.11a/b/g/n + Bluetooth4.0のコンボカードで、当時は割と人気があるカードだったように記憶しております。

SSDにアクセスする前、まず最初にバッテリのコネクタを外しておきます。

SSDの固定はネジ1本。

元々装着されていたSanDiskのSSDを取り外し、今回購入した変換基盤+M2.SSDを装着する準備を行います。

比較写真。左側が元々装着されていたSSDで、右側が今回準備した変換基盤とSSD。

これを実際にTAICHI21に装着してみると…

元々のSSD。(手前にある)バッテリ最上部から奥のヒンジ部分までほぼフラット。フラット…フラット…?

そして変換基盤経由。ですよねー。

勿論これだけのはみ出しを許容できるスペースが存在する筈もなく、この段階でSSD換装計画はいったん中止となりました。なお、個人的な印象ですが、筐体の中はMacBookAIRの11インチよりも息苦しい印象があり、あり得ない程薄い変換基盤でも出ない限り、変換基盤経由のM2 SSDの装着は厳しいのではないかと思います。なおZenbook UX303LNはメーカー純正で変換基盤&M2.SSDを搭載している様子。

そんなわけでのASUS TAICHI21の分解&変換基盤経由によるSSD換装は失敗したのですが、後々SSDが手に入ったり、バッテリを自力交換する場合(例:新品ASUS C32-TAICHI21対応Asus Taichi 21)、分解が非常に簡単だとという事が判明しましたので、将来に希望を繋ぐ事にします。

おまけ:

今回、M2 SSDの変換を検索してみたところ

ASUS BLADE Amazon.com: M.2 NGFF SSD to 18 Pin Blade Adapter for Asus UX31 UX21 Zenbook: Electronics

MacBook Air / 2010-2011 Amazon.com: M.2 (NGFF) SSD Adapter as SSD of 2010-2011 MACBOOK Air: Computers & Accessories

MacBook Air / 2012 M.2(NGFF) SSD 8+18Pin adapter as SSD of 2012 MACBOOK Air [ST-M2AIR2012] – $21.99 : sintech adapter shop

MacBookPro Retina 13 / 2012 CY Mini PCI E 2 Lane M.2 NGFF 30mm 42mm SSD to 2012 Retina SSD Add on Cards PCBA on Aliexpress.com | Alibaba Group

そうか、MacBookに、か………。 ※懲りましょう

 

追記)

Amazon | M.2 SATA 2280 to ASUS TAICHI21/31 UX21/31 18pin SSD 変換アダプタ 工具付き PC PARTS 239 1年保証 | PC PARTS 239 | 変換コネクタ 通販

ちゃんと使えそうな変換アダプターが出ていました。欲しい人は早めに抑えておくのが吉。