・JR九州20周年企画 ゲキ★ヤス九州旅行記

大量のレポートタスクが溜まっている中、全ての順費を繰り上げての奇跡の即レポという形で今回のゲキ★ヤス九州旅行記をお届けします。

全ての始まりは今から二ヶ月ほど前、JR九州が20周年記念企画として「九州内のJR九州管轄の普通・快速・特急・新幹線に2日間乗り放題で1万円」という気が狂ったような企画を発表したことから始まります。その第一報をきいたのは自分は新潟に旅行中の時だったのですが、出先で早速旅行委員会が設立、そしておかp座長を中心に、P6さんさやまさやさん、そして自分の4人がメンバーとなったわけでございます。

そして決戦の予定日は6/30・7/1日。今回は事前に予定を組んで…という事だったので九州チームの自分が一ヶ月前である5/30、そして6/1にJRの窓口に駆け込んで指定席をゲット、かつてない万全の状態は準備は進みいよいよ決行の日を迎えたわけです。

昨晩まで降り続いていた豪雨も朝にはかろうじて上がり、空には僅かながらも雲の切れ間から朝日がのぞく。天候として決して満足できる天候ではありませんが、今回の旅行行程では問題がない天候。

長崎駅到着0610。普段であれば0600の始発の「かもめ」でスタートするのですが、今回は合流時間の都合、及び「ハイパーサルーン」ではなくて「白いかもめ」の方で移動したいという個人的趣味から時間を少し遅らせての移動開始になります。

長崎駅では本日の電車運行状況等を確認。特に問題なさそうという事で胸をなでおろす…

そうこうしているうちに、遠くから白いかもめがホームに入ってきました。

普段であれば余裕で指定席を確保している所ですが、今回は諸事情により「かもめ」は指定席を確保しない。この理由は後ほど、というわけで時間ギリギリではなくてかなり余裕をもってホームに入ります。

長い旅の始まりはいつもここ長崎駅から。皆にとっては観光に行く目的地かもしれませんが、自分にとっては大切なホームグラウンド。日本で、世界で、一番好きな駅は間違いなくココだと思っています。

ホームに入るとエキチョーが不審者を詰問中。

お仕事ご苦労様です・・・?

エキチョーに見送られ(この猫はエキチョウではない気もするのだがそういった些細なことを気にしてはいけない)

それでは2日間、鉄道の旅に出かけましょう。


「4月にかもめ20枚切符買っておいても良かったかな、って思いますよ。」

最初のバトルステージは長崎~博多間・153.9kmを結ぶ特急かもめ。変人窟の読者の皆様であればもうすっかり御なじみの電車だと思います。普段であればグリーン席だ、リラックスシートだといった座席を指定している自分ですが、今回はあえて自由席での移動となります。それは…

自由席の先頭車両は博多方向に向かうときに運転席かぶりつきだからー!曇りガラスは移動中には透明となり、かもめのコックピットが一望できる特等席になります。ちなみに逆方向の時はグリーン席がかぶりつき。

そんなわけで早速HDVカム+VAIOを設置。ただしこれはあくまでもテスト撮影という事であって、今回この装備が必要とされる機会はまだまだ先なのですがそれはまた別のお話。しかし本当にこの座席はかぶりつきだな…

途中寝る事もなくあっというまに博多駅に到着。移動中にこんだけワクワクしたのも久しぶりだね、目的の為に移動するのではなくて移動するのが目的なのは久しぶり。というわけでファーストステージは簡単に終了、というか「普段の通学路」というイメージもありますから。木崎湖への。

この後は一旦改札を出て博多駅で合流のP&p両氏に切符を手渡し。ミッションも完了してふっとインフォメーション見ていると…

…スタンプラリーなんかやってたのか。1/10~7/16って事は今回が一発勝負かよ!!!

という事で今更参戦。

飲み物OK。食べ物OK。

では再び鉄道の旅に。

博多からは一路南を目指します。

ここからは初めてのる電車ばかりでもう今からワクワクドキドキ。それではステージ2、特急リレーつばめ 博多~新八代・151.3kmの旅にいきましょう。


「あと2年しか乗れないと考えると寂しいですよ、オレ」

白いかもめとはまた違った大人のための上質空間、JR九州が提案するもう1つの最高級特急、それがこのリレーつばめ。最終的には九州新幹線・つばめが博多~鹿児島中央の全区間開通したらその姿を消す車両なのですが、そういった車両にも一切の手抜きなし、むしろだからこそのびのびとやりたい事をするJR九州の姿勢には高い評価が持てます。

オレは正直キハとかモハとかはよくわからん。だからこそこういった見た瞬間に「すげえっ、かっこいい!」という車両に心惹かれてしまうのだと思っています。

今回、我々が取ったった部屋はグリーン席、しかもそのグリーンでも最上級であるグリーン個室。以前よりその存在は知っていたのですが、今回が初体験となります。

それでは、いよいよ緊張の一瞬…お邪魔します。

すげーえー!!!超個室、超個室!!!

カギもかけられこりゃ本当に個室じゃないか…と大感激。なんというか少しよさげなホテルの一室のような高級感のある部屋の装飾に3人とも「ポカーン」という表情に。自分の中では「特急白いかもめは最高であるのですよ?」という概念が大前提にありましたが、悔しいがこれは…クッ…!

ちなみに個室にはパーサーさんがついてくれて、買い物をお願いしたり毛布やドリンクのサービス等を受けることが出来ます。もうなんというか最高すぎるだろ、それは…。

そんな最高すぎる上質な空間で「おーいお茶」(使い捨てコップ)+助六寿司 というスーパー庶民イズムな組み合わせはどうなんだろう…。

そしてここで「旅の冊子」が配られミーティングタイム。この冊子の最初のページに引用されている、「特急かもめ」「特急リレーつばめ」等のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏の言葉に魂を揺さぶられた、この人と同じ感覚を共有できる空間に居れて、自分は本当に…幸せだと思う。

む、また変な扇子買って来たなこの人は…。

…新幹線に乗ったら無性にサンドイッチを食べたくなるのは何故だろう。

そんなこんなでミーティングしているうちにあっというまに新八代。

「あ、この空間が、この時間が…終わっちゃう…」という喪失感を久しぶりに経験した瞬間でした、もはやこの車両そのものが「感激」という1つの思い出を生み出すための存在であるという認識。

最後にパーサーさんから「あめ」をもらう。つばめのロゴ入りだー、かっこいいな…

新八代到着。そしてここで4人目の使徒、さやまさやさんと合流。GWに一度お会いして以来だったのですが、相変わらずイケメンだなチクショウと思いつつ久しぶりの再開を心から嬉しく思う。そんな新八代ホームでの再開シーンだったのですが、そのホームをぐるりと見渡してみると停車するリレーつばめの雄姿、そして視線を少しだけ傾けると

そう九州新幹線・つばめの姿が…!

でも「九州新幹線」という名称で呼ばれる存在が、長崎ではなく先に鹿児島に通られた事に関してはやはりどこか悔しいので複雑な表情になるたびさんなのでした。


「移動距離考えたら長崎よか鹿児島だろ、ってはわかってるんですけどね、新幹線。」

つばめの車内もやはりJR九州らしい空間を作り出すという事に特化した内装。ベースは700系新幹線でありながらも、木材をふんだんに使い「和の空間」というのを強く押し出しているつばめはまた一味違う

時刻表みながらミーティング。ミーティングって良い言葉だな!

という感じでしゃべっているうちにこれまたあっという間に鹿児島中央、速いよ鹿児島…

ちなみに乗っている感じさはまさに新幹線といった感じで、独特のGも感じて個人的には楽しかったです、ただ時間が現在開通している新八代~鹿児島中央の40分だけというのも短い。しかしこの感覚もフル開通した後には懐かしい感覚となるんだろうな…。

西郷さんだー。

新幹線の人気に嫉妬!写真撮影ポイントでは行列出来てたよ…

初めての鹿児島中央駅。流石新幹線駅、雰囲気は新大阪や博多と同じだわ…そしてふっと壁を見るとスイッチという単語が見える。そういえば鹿児島スイッチ入りました!ってCMよくやって

福岡スイッチー!?

そうか、鹿児島からであればそうなるんだよな…

こちらは鹿児島スイッチ。というわけで鹿児島では1時間強ほどの時間をとって、ゆっくりと黒豚を食べに行こうかと思います。

鹿児島中央駅から改札を出て市街地に。

…つーかさあ。

つーか鹿児島中央駅withAMUプラザでけえよ!!!自分が前回鹿児島に来たときには海からのアプローチ→宮崎に抜けるというルートだったので今回のルートは初体験だったんだよな…というわけで色んなものが新鮮、やはり初めて行く土地にはワクワクとドキドキが詰まっています。

鹿児島にも路面電車が走ってるのか、なんか親近感…

路面電車に乗ること数分、高見馬場で下車して徒歩目の前にある鹿児島中央ビル。ここの地下に黒豚のとんかつを食べれるスペッシャルなお店があると聞いてやってきたのですが

そこにあったのは残酷な看板。

というか人の波、波、波…流石鹿児島の人気店と再認識。そんなわけで今回お邪魔したのは「味のとんかつ丸一」さん。鹿児島の美味しいとんかつ料理の店はどこがあるんだろう、と考えていたら座長が既にチョイスしていたという。

しばらく待って店内に通される。

そして待つこと30分強、やっとこさとんかつ様が無事にご到着。

この肉厚!そして無限大に滴り落ちてくるジューシーな肉汁、しかしこの絶品グルメにも極めて重大な問題点があったのでした。それは味?とんでもない、このような引き締まってそれでいて口の中で風味と歯ごたえがはじけるトンカツなど食べたことは無い。そう、その問題というのは我々に残されていた時間。

トンカツが到着した段階で時計をみたら12時56分、そして電車が鹿児島中央を出るのが13時17分。どう考えても無茶しすぎです。

…早食い系フードファイターの気分がよくわかったヨ。

胃袋に必死に詰め込んだけれど、流石に全部食べきる前にタイムアップ。残すのは申し訳ないのでお包みお願いできますか?と尋ねたら幸いにもOKを頂いたのでもったいないし残した分を包んでいただく、後でお弁当として電車の中で頂きましょう!

自作とんかつ弁当片手にタクシーに飛び乗って鹿児島中央駅に。

鹿児島中央到着13時10分。タクシーだとぜんぜん移動距離無いやんか…6分もあれば余裕だよ余裕、といっていたら旅慣れてない同行者の方が不安そうな顔をしている。乗り継ぎまで6分というのは6分「しか」ではなくて6分「も」だよ!と豪快に笑っていたら本当に時間なくなってきたなオイ、というわけでちょっとダッシュ。

な、なんの看板だろう…

あ、なのはな…だけど今回のターゲットはこちらではなく。

ここからはがらりとイメージを変え観光列車3連発。まずは始めに鹿児島中央から吉松までの68.5kmを特急「はやとの風」で旅します。


「ハヤトって単語にはいろいろと心当たりがある訳で。」

特急はやとの風とは、JR九州が運行している特急列車。しかしその性質は先ほど乗った「かもめ」「つばめ」といったものとは全く違う「観光列車」であるという事。目的地に移動するのが目的ではなく、この列車に乗ってゆったりとした車窓の景色を楽しみながら旅をする、というコンセプトの列車なのでありのす。

車両の内部も「つばめ」以上に木材の持つ温かみをふんだんに利用したその車内。車体そのものは一般的な列車だったものを徹底的に改装し、とても元々の車体からは想像がつかないような満足感を感じさせる内装になっています。というか余計な説明いらずに純粋にカッコイイと思うんだけどコレ、どうよ。

ここで、スタンプラリーの1つ目を押します。

ぺたり。

座長は流石に押し方にも気合入ってるなー。

あ、桜島だー。というわけで桜島ビューポイントではしっかりと停車してくれて、車内でもアナウンスが流れます。

記念に一枚如何ですか。

と、ここで切符の確認に。この時期は流石に車掌さんも涼しげな格好ですね。

はやと到着。ここでお客さんの入れ替えが比較的激しく、別の電車に乗り換えて東の宮崎に向かう人も多いんだろうなあと感じました。我々はここから一路北上、に吉松に向かいます。

ここでパーサーさんが車内販売を持ってくる。普段であればワゴンで持ってくると思うのですが、今回はもう冷たいデザート決めウチかよっ!という衝撃。そして今回のチョィスはもちろん…

しろくまっ。最近は全国的にぼちぼち見るようになりましたけど、この「しろくま」も鹿児島銘菓なのだよー。キーン来たキーン!頭にキーンって来た!!!とか騒いでいるうちに次の停車駅である嘉例川駅に到着。

花々が咲き乱れるその地は、まさに行き急ぐように流れる今の時代とはまったく別の、ゆるやかな流れを感じさせる場所。

それもそのはず、ここ嘉例川駅は鹿児島の駅としては現存する最も古い駅の1つだとかなんとか。九州新幹線の開業に合わせてはやとの風との連携が図られ、現在は風情を楽しむ観光名所としてすっかり定着しているようです。

しかしほんとはやとの風は大人気。停車駅停車駅で記念撮影タイムであります。

その上で少し意外だったのが、比較的一眼レフをもった人が少なかったこと。その代わり老若男女ほぼ全ての人がコンパクトのデジタルカメラをもって撮影をしていた事に驚きを感じました。やはりこういった旅行ではコンパクトカメラの需要というのが高いのでしょうね…ちなみにメーカーはFinePixFがいつぱい!とか書きたいところだけど各社バラバラでした。昔お忍びで京都に行ったことがあって(HJKにMIXIにも書いてない)、その時は周囲のカメラがほぼ全部FinePixF10だったんだけどなァ。

そして発車ベルがなり再び車内に。車内を散策したら「おもひでノート」というノートがおいてありました、中には子供達の旅の思い出がぎっしり…これは頬が緩むというもので。幸いにして(?)ヲタっぽい書き込みは発見できず。

運転席になんかシール貼ってあるな…。

次の停車駅は霧島温泉駅。

うわ、古コンテナッ!!!

ここでの停車時間は非常に短いので、駆け足で駅の周囲をぐるりと見回してきます。

霧島。霧島はいつも宮崎⇔長崎の高速道路で移動時に休憩地点としては休憩するのですが、こっちの方向から見るのは非常に新鮮でした。

結局ぐるっとみるだけでタイムオーバーになってしもうた…。

味わい深い駅を次々に通過して、そして列車は目的地の吉松へ。

吉松駅に到着。ここでゆっくりと感慨に浸る余裕も無く、そのまますぐに隣のホームにいる列車に乗り継ぎです。

赤いボディで疾走する奇跡の路線。35.0kmの中に凝縮された圧巻を知れ。


「日本でも唯一、らしいですよ。」

「いさぶろう・しんぺい」。その変った名称は当時ここ肥薩線の建設にその名を残した逓信大臣・山県伊三郎と鉄道院総裁・後藤新平の名前がとられたもの。肥薩線は当時国家がかりでの一台プロジェクトとして、有事の際には艦砲射撃から耐えれるようにという事で内陸の山間を通り九州南部を縦に貫く路線として建設された…で、いいんでしたっけ。流石に解説がうろ覚えなのであります。

あと九州が孤立した場合も食料調達等が出来るという事を考慮して人吉盆地を通らせたとかってのを聞いて「ガンパレだ…ガンパレだな…」と一人でほくそえんだのは言うまでもない。

車内ははやとの風から比べて落ち着いた雰囲気。この列車は特急券が不要な通常の列車なのですが、アクセスの都合を考えれば事実上「はやとの風」の接続前提の列車なのかなと思います。

しかし伊達に観光列車、なにか名所が有るたびにアナウンスで知らせてくれ、また停車したり徐行したりもしてくれるので非常に楽しい。おかげで見晴らしが良いエリアには常に人だかりが。

今のうちにスタンプペタリひるがしー(ホワホワホワホワ! というわけで2枚目のスタンプゲット。

そしていさぶろう号は停車。

今回停車した駅は、真実の幸せと書いて「まさき」。今回の旅行行程唯一の宮崎県であります。

ここもまた非常に雰囲気のある駅。しかしこの駅の真髄はやはりその名前でしょう、非常に幸多そうな名前という事で非常に多くとカップル、肉親、家族といった大切な関係の人々が詰め掛けるそうです。

ここでは駅舎の近くにおばちゃんたちがお土産品を売りに来ていました。ここで「幸せの切符」を確保、これは大事にしよう。そして名物であり写真でも人が集まっている「幸せの鐘」というものがあったのでそれを鳴らす人々。ちょっと幸せが欲しい人は一回、もっと幸せが欲しい人は2回、いっぱい幸せが欲しい人は3回という事で自分もしっかりと並んで鐘を鳴らしてきました。

そしてここからはスイッチバック。真っ直ぐ上れない急勾配の坂を、進んでは戻り、進んでは戻りと上っていく最近は珍しい方式であります。

長崎も昔はあったんだけど廃止されちゃった…というわけでスイッチバックでまったりと山を登っていきます。

お、駅のホームに人が?

みんな手を振ってくれている!大感激!

おばちゃんありがとう、ここで買った切符大切にするよ!!!あとオレンジボーイは目立ちすぎだと思った!そしてここからいよいよ今回の旅の最大の目的地にやってきます。

「日本一の車窓風景」の看板に偽りなし。

これが日本三大車窓の1つ 肥薩線・矢岳越えでございます。視界に広がる雄大な霧島連山とえびの盆地の絶景に、ただただ言葉を失いました。

晴れた日にはこんな感じで見えるんだってさ。

電車は矢岳駅に到着。

とても古い駅舎なのですが、綺麗な古さを感じるその駅舎。

そしてここにはもう1つ、人吉市のSL展示館があります。

でごいちー!でごいちー!もう子供達大喜び、この写真は子供達が駅舎の方にいったときに入れ違いで撮ったので人が少なく感じますが実際にはとてつもない事になっていました。またお年を召された方々も「なつかしいね!」といった様子で優しい目をされておられました。

これがまたよく整備されていて非常に綺麗なんだわ。なんというか「大切にされてるなあ…」といのうを感じてちょっと嬉しかったですね。

結構人気ありました、コレ。

ここからはループ線。写真中央の遠くに今から降りるべき線路が見えますでしょうか、これがぐるーーーっと山をまわっておりていった先の目的地でございます。

そしてさらにもう一度スイッチバック。

車両後方で興奮しすぎな皆様。

電車は大畑駅に到着。ここもまた雰囲気ありすぎだよ…という事でこの駅でも少し停車時間がありましたので散策しているとホームの隅っこに謎の物体が。

話を聞いてみると、当時この区間を走っていたのは蒸気機関車。山間地帯という事もあり非常に多くのトンネルがあり、トンネルを通るたびに客車は蒸気機関車の吐き出す煙で外だけでなく中、乗客の顔や手も「すす」で汚れてしまったそうです。そんな顔や手の汚れを洗い流すのがこの噴水(?)だったそうです。

食べな…いっぱい、いっぱいりんごを食べな…。

そして最後の停車駅である大畑駅を出発。いさぶろう・しんぺいと一緒だった日本三大車窓の旅ももうすぐその終着駅にたどり着きます。

人吉到着。ここでもゆっくりしたい所ですが、乗り継ぎ時間がそんなに余裕があるわけではないのでサクサクとホームを移動します。

…遠くに見えます、ね。

ホームに待つは赤い車両。

一日目の最後の、そして最長の列車である「九州横断特急」。ここからは人吉から最終目的地の別府までの247.6kmの長い行程になります。


「流石に途中で寝ましたよ、俺も。」

ここからは特急列車で5時間近くという長丁場。自分はお茶ですが早速アルコール投入している人が居るぞオイ…うらやましい話です…。

自分はその後スタンプ。なんだかんだで真面目にやってる自分がちょっと可愛いです…

球磨川と併走。美しい山間の景色を楽しめます。

駅で小休止。やつしろ・熊本をすぎたあたりから結構人が乗ってきますね、観光列車ではあるけれど普通に九州を横断する利便性から愛用されていたりもするのでしょうか。

そしていよいよここから阿蘇エリアに突入。って「たまご拾い」ってなにそれなにそれー!?

立野。もう皆様この写真でお分かりですね、本日3回目のスイッチバックでございます。

「あらよっと」

…といっているか否かはわかりませんが、運転手さんがまた器用に後ろを見ながら後退。一日で3回もスイッチバックを体験するのはなかなかできないと思うんですけどどうよ!

…昔は自慢にならなかったこれが今や観光名所だもんな、なにが評価されるかよくわからない時代になったと思います…。

こういった盆地の中から山々を眺めるというのも雄大な景色といかいいようがない…

そして本当に阿蘇通過。ここにもスタンプはあるのですが流石に下車してスタンプ押して戻るだけの余裕はありませんでした。

そんななか、我が家のDSC-R1に運命的な出会いが訪れる。なんか知らないがチップスターのフタがジャストフィット、これはもうこのまま常用するしかないね…。

少しずつ移り変わっていく空の色。昼は夕に、そして宵闇に。

そして…定刻。

無事に別府到着、長い旅路を有難う九州横断特急。

また明日もよろしくお願いします。

ほーーーんとうに久しぶりの別府駅、以前はおかんと旅行した時だから…何年前だろう、15年くらい前でしょうか。あの頃とは流石にまったくかわっていました。

別府駅を出て今晩のホテルに移動します。

山岡さん。。。

今回は老舗のホテルである亀の井ホテルをチョイス。

「ホテル付きジョイフルだな」といった叩かれる。いたいよう。

それでは、旅の疲れをゆっくり癒しましょう!

部屋に到着。4人部屋だったのですが何故か真ん中で仕切られているのはどーゆーことなんだろう…

そしてとりあえずテレビをつけたら「ほしのこえ」やってた、しかもNHKで…またこんなシーンかよって話ですがそういえば新海作品ってほしのこえ以外はまだゆっくり見た記憶が無いんだよなと思い出し、そのうち見ますが今はとりあえず風呂に入りたい!というわけで早速大浴場に向かう準備。

そして、ふと窓から見える別府の美しい町並み、そして空に見えるは満月・ブルームーン。ブルームーンとは1月の間で2回の満月がありその2回目の満月を挿す言葉。前回は2004年8月、次回は2010年1月らしい非常に珍しく、そして幻想的なツキアカリなのです。

そんな、優しくも妖しい月の光に抱かれ、ゆっくりと夜がふけていったのであります。

ゲキ★ヤス 旅行記シリーズ

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