大冒険 -セイントエルモスの奇跡-
少年はその日、海岸に打ち上げられた父の船を見た。少年はその日、始めて泣いた。少年はその日、親友と共に海に出た。父は生きていると信じて、遥かなる大海原へと。少年はその日、男になった。
セガサターン四天王。デスクリムゾンの情報を集めているときに知りました。基本的に光栄…じゃなかった、コーエーの大航海時代2で人生が狂った人間としては、糞尿だと言われても期待していたのです。そして見つけましたさ¥980。自宅から少し離れたところで発見したので買えるまで知り合いの車の中でCD裏返してみました。…なんかちょっとしかデータ入っていないんですが。いや、ゲームは容量じゃない。カオスシードでそう痛感しているのですが嫌な予感はしました。とりあえず期待して家に帰ってレッツラ起動。
起動直後、最初にプレイヤーを迎えてくれるのは「Now Loading」の文字。そうか、最初に一気に読みこんで快適にプレイできるのかな。なるほど、納得納得。しばらく待つとロード完了。さあ、伝説は何を俺の前に見せてくれるのか。
Pai(メーカーロゴ)
これだけでした。気力ゲージ一気に消滅。しかもロゴがヘッポコであります。でも期待ゲージは満点。少し待つとオープニングムービーが流れます。今流行りの3DCGバリバリってやつです。クオリティについては言及しませんが。船の上には主人公であろうと思える人物の姿も確認できます。顔はゴーレムですが。なんだか「う゛ね゛う゛ね゛」した海が非常に良い感じです。とりあえず帆船は、海上を真っ直ぐ進んで行くと知りましたね。ムービーが終わると、初期のスーパーファミコンのソフトみたいな回転拡大しながらロゴが飛んできます。ちなみに、ちょっと見ているとまたすぐにPaiのメーカーロゴに飛ばされ(無論スキップできません)ます。吐き捨てるほど大航海時代2をやったので、マニュアルは読まなくても良いと思いとりあえずスタートおしてNEW GAME。ピンポロピンポロ~、ヘッポコにBGMの名前入力画面。とりあえず「あなたの名前を入力してください」との事で、「ジョアソ ヘレロ」と命名。決して大航海時代2の主人公の「ジョアン・フェレロ」とは関係有りませんきっと。あと、なんで「甲」「乙」「号」「艦」って漢字が選べるのですか?決定。Now Loading。今回は美しい3DCGのローディング画面がプレイヤーを迎えます。グラフィックがスーパーファミコン並との評価のこのゲームですが、この画面をみた瞬間「どこがやねん」と思ってしまいます。夕焼けの帆船、美しいです。このゲーム、期待大です。
ロードの終りと共に期待も吹き飛びました
スーパーファミコン並の絵が貴方を迎えてくれます。というか、そんなこと言うのはスーパーファミコンに対して失礼です。ヘッポコーーーい画面というか、なんなんですか、これ。呆然としている中、最初のメッセージが。「これは ひどい」
こっちのセリフです
どうやら港の海岸に壊れた船が打ち上げられ、それを見に来ていた住人のセリフなのですが、その画面を見たプレイヤーの心情を表してくれている一言だと思います。本当に「これは ひどい」。それを見ていた赤毛の少年が欽ちゃん走りで駆けていきます。金髪の少年の元へ走って行き、「おいリオン、あれはお前の父さんの船じゃないのか?」。どうやらこの二人は、説明書の表紙に書いてある二人のようです。見ている間にすごい勢いで話が進行して行きます。まるで天外魔境2です。怒涛のイベントラッシュってやつですか?(ちがいます、絶対に)
・・・気がつけば魔物退治に船で出航することになっていました。いつのまに。とりあえずいちばん近くにいる人に話し掛けてみました。「ここの特産品は オリーブ油 銀製品 小麦粉じゃ」・・・ユーザーフレンドリー!やったぜ。さっさと出航してしまいましょう。いきなり出航できる、しかも物資の補給がいらないあたり、大航海時代より簡単です。流石ユーザーフレンドリーなゲームはちがいます。出航。ムービーが挿入され、物語を盛り上げます。かっこよければ。ロード画面の後に、3Dポリゴンで表現された大海原が。 十字で旋回して、Aで進むようです。とりあえずバルセロナから一番近いリスボンを目指します。レオン・フェレロへ謁見を目指して。(いません)海岸線を西に向かって移動するとバレンシアの港を発見。とりあえず寄港してみると、中にはモンスターらしい変な物体が。とりあえず話しかけてみました。
きいいいいー
なんか奇声をあげて襲ってきました。敵の名前はグリエント。でも2パターンしか無いから2パターン野郎と命名。とりあえず、リオン(主人公。最初の名前入力は?)とトレビール(親友)、共に攻撃させてみました。トレビールが敵の攻撃をくらって即死。リオンの攻撃で屁ほどのダメージしかあたえられません。ま、次の次のターンではリオンもその後を追ったのですが。灰色画面になりゲームオーバー。なんだか充実した時間を過ごせました。もうしません。ってわけにもいかないので、とりあえず説明書を見て・・・厚いです。戦闘国家とかあそこほどではありませんが。どうやら、基本的には大航海時代2の下位互換みたいです。とりあえずモンスターを倒して、街を開放して、海戦・交易で経験と金を積んで次の街を開放する、ゲームみたいです。海戦はなんだか銀河英雄伝説っポイ雰囲気です。一緒にしたら失礼ですが。(でも5は糞尿)頑張って数時間プレイ。ツマリました。 このゲーム、レベルが1つ違うだけでモンスターとの戦闘が勝てるか、勝てないか大きく違います。ファルコムゲーなんか目じゃないくらいに。つまり、町の開放の仕方を間違え、行くべき町が発見できないとツマリます。かなり強烈に。絶対抜けれないツマリじゃないんですが、相当ツライです。精神的に。貴重な時間を無駄にした感じです。
…でも、世間でクソゲーと誉れ高いこのゲームを楽しくやっている友人には困り者です。