・長崎炭鉱めぐり・端島炭鉱(軍艦島上陸ツアー)
長崎港外に浮かぶ、かつて石炭採掘で栄えた端島。皆様方には、軍艦島と言った方が伝わりやすいかと思います。
閉山後無人島になり、廃墟&釣りの聖地として、釣り人や廃墟マニアによる無許可上陸が相次いでいました。しかしながら、数年前から観光コースとして正式に整備。いくつかの会社が軍艦島上陸&周遊ツアーを開始し、今回自分たちもその一般向けツアーで軍艦島に上陸してきました。
※今回は軍艦島上陸・周遊ツアー/軍艦島コンシェルジュさんの午後ツアーで参加しました。
集合場所は水辺の森公園脇、ガストの近く。
受付を済ませると、見学章をもらえます。
出港時間までは待合室でビデオ上映。
むのんびりと船の写真をとっていたら、自分の目の前で屋外展望デッキが満員に…。
身内とも別れ、自分一人だけ船室行きとなりました。
お見送られながら出港。
戦艦武蔵を建造したクレーンを眺めつつ、長崎港を進みます。
まさかこの数日後、戦艦武蔵が発見されるとは思いませんでした。
…母方のおじさんが、当時は三菱の戦艦武蔵設計チームだったりしたので、武蔵には特別な思い入れがあったりします。
女神大橋をくぐる。
三菱造船所香焼工場
伊王島大橋を過ぎる。体感では、長崎港を出発して伊王島で中間、そこから端島まではまだまだ距離がある印象でした。
あと湾外になるので思ったより波がきついです。船に弱い人は酔います。
見えてきました。
他の軍艦島ツアー船が居るので順番待ち。
上陸。
上陸後ですが、上陸ツアーの会社によって内容が変わります。
上陸後からフリー散策の所もあれば、今回お世話になった軍艦島コンシェルジュさんのように、しっかりガイド付きの場合も。ただし、いずれにしろ軍艦島に上陸が許可されてる時間はかなり短いようで、ガイドが付けば自由時間が減る、ガイドが居ないとさっぱりわからない…という事で、そこもガイド会社を選ぶポイントにしていいと思います。
個人的には、軍艦島コンシェルジュさんの説明は、典型的観光ガイドさんの案内という感じでしたが、非常にわかりやすく、初めての方にはオススメだと思いました。
散策できるのは遊歩道のみで、実際に崩れかかってる廃墟の中に入れるわけではありません。それでも遊歩道から眺める風景は、大きなインパクトがあるのではないでしょうか。
そういえばスタッフさんの一人が調査兵団でしたね…。
最深部で説いが終わったら自由時間。とはいえ5から10分ほどしかなく、帰りの船の座席も先着順。
自分は今度こそ屋外から撮りたいぞ!という事で、ダッシュで戻りました。
乗船。
そして離岸。
ここから、軍艦島の周囲をぐるりと回り周遊に入ります。
軍艦島のシルエット。このシルエットが、長崎三菱造船所で建造された”加賀型戦艦二番艦・戦艦土佐”に似ていると言われた事から、軍艦島と呼ばれる事になった、とも言われています。
なお、戦艦土佐は完成前の段階で建造中止が決定。標的艦として様々な実験に従事した後自沈しましたが、その加賀型戦艦の一番艦である加賀は、戦艦から空母になり…一部の提督さん方におなじみ、航空母艦加賀になります。
端島神社をのぞむ。
海側から端島を。対岸の海水浴場は、夏場は軍艦島が見える海水浴場としてにぎわいます。
そして長崎港へ戻ります。
神の島教会。この教会は、魔法使いに大切なこと 2mdの舞台にもなっています。
…武蔵、見つかるとはなあ。
武蔵を作った港で、のんびりと整備される護衛艦こんごう。そして軍艦島周遊船。そんなこんなで長崎港に戻ってきました。
さて、そんなこんなで行ってきた軍艦島周遊&上陸ツアーですが、遊歩道から眺めるだけ…という前提で考えていたので、正直思ったより期待値が低かったのですが、実際には軍艦島コンシェルジュさんの様々なガイドもあり、思いのほか楽しめました。
建物内部まで入れないのは確かに残念ですが、自分が正式な許可を取って上陸した10年以上前の段階でも、建物そのものが非常に危険な状態で、現状はさらに風化が進んでいる事を考えれば、上陸できるだけマシ、と考えるべきでしょう。
長崎港から気軽に行ける事も考えれば、長崎観光の際、予定に組み込んでみては如何でしょうか。
捕捉)
軍艦島への上陸ツアーは、長崎港から各ツアー会社がチャーターする専用船で向かう事になります。台風が接近中など、船が出港できない程の悪天候の場合は、勿論軍艦島へは上陸できませんので、台風直撃のタイミングだと、時間帯によっては出港する事もできない可能性があります。
また、ツアー内容は、軍艦島上陸ツアーを行っている会社によって違います。軍艦島上陸以外の、島付近の周遊や、別の島にある資料館に立ち寄ったりと違いがありますので、事前に各ツアー会社のホームページで、ツアー内容を確認してください。
・|やまさ海運株式会社|観光丸 長崎港めぐり、軍艦島クルーズ
・長崎温泉 ホテル海の健康村 軍艦島クルージング ※長崎港からではありません
また、仮に長崎港から出港できた場合も、今度は軍艦島にある船着き場(ドルフィン桟橋)が利用できない場合は、軍艦島に上陸する事ができません。
具体的に言えば、
1.風速が秒速5メートル以上
2.波高が0.5メートル以上
3.視程が500メートル以下
この3条件が1つでもひっかかるとアウトです。これは割と厳しく、上陸可能日数は、年間でおおよそ100日前後と言われています。そしてまた、出港はしたけど波が高くて上陸できない場合も、ほとんど返金はありません。代表的なツアー会社だと、下記のようになっています。
軍艦島上陸・周遊ツアー/軍艦島コンシェルジュ → 出港後、軍艦島ドルフィン桟橋上陸不可能な場合
>乗船料の10%と入場料はご返金いたします。軍艦島上陸クルーズ → コース案内|軍艦島上陸クルーズ
>上陸できない場合は記念品を贈呈。施設使用料は不要です。|やまさ海運株式会社|観光丸 長崎港めぐり、軍艦島クルーズ → ≫ 軍艦島周遊上陸コース|やまさ海運株式会社|観光丸 長崎港めぐり、軍艦島クルーズ
>上陸できない場合は、上陸料全額返金および乗船料の10%を返金いたします。
前述した出港できない状態とも合わせて、確実に上陸出来る訳ではない事は認識しておいてください。
余談として、長崎市の南部にある”高浜海水浴場(公式ホームページ)|長崎市|海水浴|バーベキュー|カヌー教室|高浜アイランド“からは、軍艦島が目の前に望めます。夏場に、軍艦島を眺めながら海水浴というのは如何でしょうか。近くには、軍艦島資料館や、天然温泉がある海の健康村もありますよ。