LAN-DISK Memo
HDL4-G1.0を4TB化した時の作業メモです。
2009年・1月段階でメモですので内容が古くなっているかもしれません。
※追記2009.01.17
2chのLANDISKスレで348氏がtelnetによる容量アップの方法を発見したので
時間もHDDの入れ替えの手間も激減するのでこれが現段階での最良の方法と思われます。
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/hard/1219900868/348-365n
こういった革新的な方法を発見された348氏に心からの感謝と敬意を。
※今回は元々250G*4=1Tを500G*4=2Tにするべく作業しました。文中の必要部分に関しては随時読み替えてください。
※※telnetはUTF-8対応TeraTerm Proを使いました。a.LANDISKの中身が新HDD*4状態で通常起動できる状態にまで持っていく。
(下記の作業手順メモ 0~28参照 ただし最初の段階でRAID5→スパニングにしておいたほうが作業時間が激減するような気がする…検証したわけではないので一応のんびり待つのをおすすめします)b.500G*4でも750G*4でも1000G*4でも250*4=1Tしか認識されてない状態であるのを確認する。
c.偽装ファームウェアを使ってtelnetに接続できる状態にする。
d.telnetで接続し、定義ファイルを書き換える。
$ su
# mount -o remount,rw,noatime /
# sudo vi /usr/local/bin/HDLdefines.pm
ファーム1.14 : 734行部分
ファーム1.20 : 742行部分‘HDL4-G1.0’ => $gb2lba{‘250’},
これを
↓
‘HDL4-G1.0’ => $gb2lba{‘500’}, ※(500*4=2T化)
‘HDL4-G1.0’ => $gb2lba{‘750’}, ※(750*4=3T化)
‘HDL4-G1.0’ => $gb2lba{‘1000’}, ※(1000*4=4T化)e.telnet経由。fdiskを使いハードディスク2.3.4のデータ領域を削除する。
# fdisk /dev/sdb
/dev/sdb6だけを削除するCommand (m for help): d
Partition number (1-6): 6
Command (m for help): w
Command (m for help): q自分は念のため手動で/dev/sdc、/dev/sddも同様に削除しました。
f.再起動
# rebootg.再起動したらRAID崩壊モードになるので、メンテナンスを実行して再構築。再構築が完了したらビープ音がなる、この段階で容量が250+500+500+500で1.75TBのスパニングとして認識された。
h.telnet経由。fdiskを使いハードディスク1のデータ領域を削除する。
# fdisk /dev/sda
/dev/sda6だけを削除するCommand (m for help): d
Partition number (1-6): 6
Command (m for help): w
Command (m for help): qi.再起動
# rebootj.再起動したらRAID崩壊モードになるので、メンテナンスを実行して再構築。再構築が完了したらビープ音がなる、この段階で容量が500+500+500+500で2.0TBのスパニングとして認識された。
k.システム初期化を実行。(ここでRAID5に戻る・またこの段階でHDL4-G1.0からG*.0に認識が変わる)
l.システム初期化完了後、ファームウェアをアップデートして完了(必要なのであれば)
ちょい追記)システム初期化実行→システムが初期化される→RAID5に変更され再構築が進んでいる 「けどまた5時間も待てるかコンチクショー!」という事で再構築の終了を待たずにファームウェア1.14をあてなおしました(何故かシステムで確認するとファームが1.12になってたので)
問題なくファームウェアアップデートが完了し自動再起動。システム情報でファームが1.14になったのを確認、ボリューム情報でもちゃんと2TBのRAID5(1.5T)として認識されたままでした。そして再構築はまた最初から始まりました。
以下、古い内容もアーカイブとしてそのまま残しておきます。
※追記2009.01.15
※作業工程をそのままメモしましたが、検証のためまったく同じ事をやったら正常に認識できませんでした。(何故?)メモに記載してない事といえば、一番最初の段階(元々の250*4段階)で一度初期化した事くらいだと思うのですが関係ないとは思うのですが…作業工程の途中では初期化作業は行っておりません。
0.前提…HDL4をRAID5で運用している事、ファームウェア1.14であること(重要だと思われる)
1.本体上部のネジ2本を外す
2.本体上部ユニットを後ろ側にずらして取り外す
3.本体前面ユニットを上方にスライドして取り外す フラットケーブルを破損させないように注意
4.ハードディスクを固定してるネジを8本取り外す
5.これでハードディスクが取り外せるようになる。
6.Slot4のハードディスクを取り外す。このハードディスクはもう使わないので大事に保存しておく。(Seagate 7200.10の250Gだった)
7.Slot4に新品のハードディスクを挿入する。今回はSeagateの7200.11の1Tを導入した。
8.本体上面ユニットを装着する。(冷却不足に陥る可能性があるので必ず装着する
9.電源ボタンをおして電源投入する。
10.ビープ音がして正常に起動する、ただしLEDが点滅しているはず。
11.ブラウザを開きLANDISKにアクセスする。情報表示→ボリューム情報を確認する。
12.再構築が始まっていることを確認する、構成ディスクの1つが1Tとして認識されているはず。(この再構築で新しい1Tに起動システムがコピーもされる)
13.ひたすら待つ。経験上1時間あたり20%程度しか進まないのでひたすら待つ。途中で中断するとシステムが正常に構築されないので注意。
14.ピポパポという音がしたら再構築完了。今回は14:15:36~19:38:33の5時間強が必要だった。
15.普通に電源を落とす。
16.本体を分解してハードディスクを取り出す準備をする。作業工程に関しては1-5を参照。
17.ハードディスク1.2.3(元々入ってる25G*3)を取り外す、今後この元々入ってるディスクは使わない。
18.Slot4にさしていたハードディスクをSlot1に入れ替える。
19.Slot2.3.4に新規ハードディスクを導入する。
20.本体上面ユニットを装着する。(冷却不足に陥る可能性があるので必ず装着する
21.電源ボタンをおして電源投入する。
22.システムが崩壊したと検地に、ピーポーピーポーというBEEPが鳴り続ける。またLEDが全てグリーンからレッドになり、STATUSが点滅する。
23.本体前面のFUNCボタンを押してとりあえずBEEPをとめる。STATUSのLEDがグリーンになる。
24.http://192.168.0.200/にブラウザからアクセスすると、RAID崩壊モードの画面が出るので「RAID崩壊モードで起動する」を選択する。
25.本体前面のLEDが全てグリーンになり、起動プロセスが実行される。その後LEDが全てレッドになり、ビープ音が3回鳴る。
26.ブラウザを開きLANDISKにアクセスする。詳細設定をクリックすると「RAID 構成が崩壊しています。内蔵ボリュームが使用できません。」と情報が出る。
27.「ボリューム操作メニューからボリュームを再構成してください。」と表示されている通り、ボリューム操作からメンテナンスを実行。(ここも5時間ほどの時間がかかる。)
28.メンテナンスが終了したら正常に起動するので、ブラウザからアクセスして「ボリューム設定」からRAID5をスパニングに変更する。
29.数分間で処理完了。この段階で250G+1T+1T+1Tとして認識され、3.2Tのスパニングとして認識される。
30.ここで一旦電源を落とす。
31.本体を分解し、Slot2.3.4のハードディスクを取り出しパソコンに接続する。
32.WindowsPCにUSBなとで接続して中身を確認する。1T全てが領域として使用されているはず。
※矢印でした929Gだけをという意味ではなくて、ディスク内の全ての領域を開放という意味です。また拡張領域で領域確保などの手順も必要ありません(少なくとも自分は行いませんでした)33.ハードディスク内の全領域を開放するし、開放が終わったらそれぞれ元のスロットに戻す。
34.本体をくみ上げて、電源を投入する。
35.システムが崩壊したと検地に、ピーポーピーポーというBEEPが鳴り続ける。またLEDが全てグリーンからレッドになり、STATUSが点滅する。
36.本体前面のFUNCボタンを押してとりあえずBEEPをとめる。STATUSのLEDがグリーンになる。
37.http://192.168.0.200/にブラウザからアクセスすると、RAID崩壊モードの画面が出るので「RAID崩壊モードで起動する」を選択する。
38.本体前面のLEDが全てグリーンになり、起動プロセスが実行される。その後LEDが全てレッドになり、ビープ音が3回鳴る。
39.ブラウザを開きLANDISKにアクセスする。詳細設定をクリックすると「RAID 構成が崩壊しています。内蔵ボリュームが使用できません。」と情報が出る。
40.ボリューム操作から「メンテナンスの実行」を選ぶ。
41.しばらくして「内蔵 ボリュームの動作モードを「スパニング」に変更しました」という表示が出る。
42.情報表示→ボリューム情報を確認する。250G+1T+1T+1Tとして認識され、3.2Tのスパニングとして認識されているはず。
43.電源を落とす。
44.本体を分解してハードディスクを取り出す準備をする。作業工程に関しては1-5を参照。
45.ハードディスク2を取り出す。(1T全てが使用されてるハードディスクであることを念のため確認)
46.ハードディスク1を取り出す。(1Tのうち250Gが使用されてるハードディスクであることを念のため確認)
47.元々Slot1にあった、250Gだけが使用されているハードディスクの中身を全て領域開放する。
※矢印でした230Gをという意味ではなくて、ディスク内の全ての領域を開放という意味です。また拡張領域で領域確保などの手順も必要ありません(少なくとも自分は行いませんでした)48.領域開放したハードディスクを、元々のSlot1ではなくSlot2に刺す
49.1T全てが使われている元々Slot2にあったハードディスクを、Slot1に刺す
50.今後LANDISKの分解は行わないので、ネジ止めなどを済ませてしまう。設置してもいい。(今後の処理が非常に時間がかかるので注意)
51.電源を投入する。
52.システムが崩壊したと検地に、ピーポーピーポーというBEEPが鳴り続ける。またLEDが全てグリーンからレッドになり、STATUSが点滅する。
53.本体前面のFUNCボタンを押してとりあえずBEEPをとめる。STATUSのLEDがグリーンになる。
54.http://192.168.0.200/にブラウザからアクセスすると、RAID崩壊モードの画面が出るので「RAID崩壊モードで起動する」を選択する。 (この段階でハードディスクが、HDL4-G1.0ではなくHDL4-G4.0と認識されている事に気づいた)
55.本体前面のLEDが全てグリーンになり、起動プロセスが実行される。その後LEDが全てレッドになり、ビープ音が3回鳴る。
56.ブラウザを開きLANDISKにアクセスする。詳細設定をクリックすると「RAID 構成が崩壊しています。内蔵ボリュームが使用できません。」と情報が出る。
57.ボリューム操作から「メンテナンスの実行」を選ぶ。
58.しばらくして「内蔵 ボリュームの動作モードを「スパニング」に変更しました」という表示が出る。
59.情報表示→ボリューム情報を確認する。1T+1T+1T+1Tとして認識され、4Tのスパニングとして認識されているはず。
60.ボリューム設定から「スパニング」→「RAID5」に変更する。数分でビープ音がして「内蔵 ボリュームの動作モードを「RAID5(分散パリティ)」に変更しました」とメッセージが出る。
61.情報表示→ボリューム表示で現在の状態を確認する。この段階で3TのRAID5(3T+1T)になっていればOK。ここで作業そのものは終了。
62.裏タスクでのんびりと再構築が始まってるのでこれが終わるまではひたすら待つ。想像を絶するほどの時間がかかるので注意、単純計算で1Tで5時間かかっていたの4倍だから20時間前後?
63.ピポパポという音がして再構築がおわったら全工程完了。今回は27時間かかりました。
おつかれさまでした。
個人的につまった事
・27の「崩壊モードからのメンテナンス」 & 28のRAIDからのスパニングへの変更が最重要!この段階で空ハードディスクの容量を使い切ってる処理してる気がする。
・基本的にSlot1にはいってるハードディスクに依存して容量を決めていると思われる。ただし上記の場合は例外として容量いっぱいまで使い切ると判断している模様。
・いかんせん鬼のように時間がかかるので覚悟すること。HDDに対する作業もだけどいかんせんLANDISK Homeの遅さが…。
・ファーム1.20で失敗した時には27でメンテナンスを実行していなかったが、時間かかるので検証予定は無し。もしかしたら1.20でもいけるかも。
※追記 2009.01.15
上記の手順で無事に4T化していたのですが、諸事情で4TB化解除→別の500G*4投入による2TB化での運用という事になりました。
それに伴い「せっかく作業するのであれば」という事でファーム1.20のハードディスクをベースで容量アップができるか試しています。
Slot1 : 250GB (1.20)
Slot2 : 500GB (NEW)
Slot3 : 500GB (NEW)
Slot4 : 500GB (NEW)この段階で起動させて崩壊モード入りで再構築→1.20*4状態にする
Slot1の250Gは取り外して補完、Slot2をSlot1に、Slot3とSlot4のHDDは念のため取り外して領域開放、Slot2.3.4に真っ白な500Gを挿入して、後は手順20前後あたりから通常の方法で進めています。
→やはり手順29の段階で250+500+500+500=1.7Tではなく900Gとして認識される。ファーム1.14が無難だと思う。ただしなんかtelnetを使って定義ファイルを書き換えて、というスマートな方法も発見されているとかいないとかって話だったので、そっちを使えばなんとかなるかもしれない。
※追記3 2009.01.15 上記までの手順がうまくいかなかったので再検証中。
Slot1 : 250GB (1.14)
Slot2 : 250GB (1.14)
Slot3 : 250GB (1.14)
Slot4 : 500GB (NEW)素直にこれで試しています。。。
1.上のように新HDD*1だけの状態で挿入 → 再構築にいかずシステム崩壊に入った → メンテナンス実行
2.メンテナンス実行完了、ビープ音がしい再起動 → 裏タスクで再構築が進んでいる
3.再構築の完了を待たずこの段階で「システム初期化」を試してみた。(どうせ初期化にあわせて再構築も行われるので)←いまここ