いよいよ明後日発売のiPhone7。防水&防塵化やFelica対応、Plusに至っては光学2倍ズームのカメラとこれまでのiPhoneでも最も日本人好みな機種に仕上がっており、このタイミングでiPhone購入を考えておられる方も多いのではないでしょうか。具体的にいくらの金額が発生するのかを考えてみます。
1.キャリアユーザーがそのまま機種変する時(auの場合)
最初に発生する出費 | ||||
事務手数料 |
3,240
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合計 |
3,240
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毎月の支払 | ||||
機種代 | iPhone7 Plus 128GB |
4,365
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毎月割 |
-2,445
|
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+ | ||||
基本料金 | スーパーカケホ |
1,700
|
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データ定額 | データ定額5(5GB) |
5,000
|
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ネット接続 | LTE.NET |
300
|
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消費税 |
560
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↓ | ||||
月あたり |
9,480
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24か月合計 |
227,520
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2年間合計 |
230,760
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※ソフトバンクで同じ条件(7+128GB/定額ライト/5GB)なら、事務手数料3,240+月あたり9.480円で同じになる。
※ドコモで同じ条件(7+128GB/カケホライト/5GB)なら、事務手数料3,240+月あたり9,720円で少し高くなる。
2.SIMフリーモデル+MVNO(DMMモバイル)にMNPする時
最初に発生する出費 | ||||
機種代 | iPhone7 Plus 128GB |
104,544
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DMM事務手数料 *1 |
3,240
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MNP転出手数料 *2 *3 | auの場合 |
3,240
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合計 |
111,024
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毎月の支払 | ||||
DMMモバイル | 通話+5GB |
2,062
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月あたり |
2,062
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24か月合計 |
49,488
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2年間合計 |
160,512
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参考:格安スマホのプランと月額料金 – DMM mobile
※1 DMMの事務手数料は3,240円だがこの手の申し込みキット(データのみはコレ)を使うと540円程度になる。
※2 docomoの場合は2,160円
※3 契約更新月以外の場合は違約金が発生する
初期費用と毎月あたりの支払い金額そして24か月合計の金額を算出してみると以上のような結果になりました。3大キャリアユーザーがそのままiPhoneに機種変更するのとSIMフリー+MVNOに逃げるのでは、条件次第ですが2年間で7万円の差額が発生することになりますので、回線品質やキャリアのメールアドレスに拘りが無く一円でも安くiPhone7を購入したい!というのであれば、少しでも早くSIMフリー版に乗り換えるべきです。2年縛りの違約金が発生したとしても2か月で元が取れます。
ちなみにauの場合はスマートバリューという割引サービスがあり、自宅のネット回線が対象固定通信サービスであれば、1,410円×24か月=33,840円の割引が入ります。スマートバリューを適用できる環境であれば、月の支払は7957円に、2年間合計は194,213円まで下がります。逆に言えばスマートバリューを利かせてもMVNOとの差額は埋めきれません。
逆に、MNP手続きの手間が面倒だと感じたり、現在使っているキャリアメールのメールアドレスを絶対に死守したいという人は、普通にキャリアで機種変更かける以外の選択肢はありません。 またキャリアにはキャリア独自の通話し放題プランや家族間でデータ通信料を分け合えるサービス、手厚いサポートや万が一の場合にも安心の安定した回線品質という大きな武器もあります。そういった部分に魅力を感じる人はMVNOに移らずdocomoやauのまま残るべきです。
なお、キャリアに残る場合最悪のパターンがキャリアの契約維持+SIMフリーモデルをAppleで購入して持ち込み機種変更というヤツで、本体代金はAppleの定価ベースで購入して毎月割の恩恵は受けれず、回線維持には高い通信料を支払い続けるという状態になります。ざっと計算すると104,544(機種代) + 181,920(au2年合計)で30万円近くになる。そしてキャリアでSIMロック版を購入しても、iPhone6s以降は購入後半年たてばSIMロックが無料で解除できるので本体の優位性もありません。
最後にドコモやソフトバンクからauにMNPしたiPhone7を購入した場合の事を考えてみます。
3.docomo/SBMユーザーがauにMNPする場合
最初に発生する出費 | ||||
MNP転出手数料 | docomoの場合 |
2,160
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事務手数料 |
3,240
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合計 |
3,240
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毎月の支払 | ||||
機種代 | iPhone7 Plus 128GB |
4,365
|
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毎月割 |
-2,850
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+ | ||||
基本料金 | スーパーカケホ |
1,700
|
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データ定額 | データ定額5(5GB) |
5,000
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ネット接続 | LTE.NET |
300
|
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消費税 |
560
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↓ | ||||
月あたり |
9,075
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24か月合計 |
217,800
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2年間合計 |
221,040
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MNPのメリットがほとんど無い!総務省のクソ有り難いご指導でMNP優遇政策がほとんどなくなり、毎月割が月400円増額される程度の恩恵しか得ることができなくなりました。現実的には各販売店が独自になんらかの還元をこっそりやってる場合が多いですが、基本的にはMNPするメリットは消滅したと思った方が良いです。
ちなみに、docomo/SBMユーザーがauにMNPする場合、かつ下取り(iPhone6で想定)とスマートバリューを効かせた場合は
最初に発生する出費 | ||||
MNP転出手数料 | docomoの場合 |
2,160
|
||
事務手数料 |
3,240
|
|||
合計 |
3,240
|
|||
毎月の支払 | ||||
機種代 | iPhone7 Plus 128GB |
4,365
|
||
毎月割 |
-2,850
|
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下取り | iPhone6(無印) | -900 | ||
+ | ||||
基本料金 | スーパーカケホ |
1,700
|
||
データ定額 | データ定額5(5GB) |
5,000
|
||
ネット接続 | LTE.NET |
300
|
||
auスマートバリュー | -1,410 | |||
消費税 |
560
|
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↓ | ||||
月あたり |
6,652
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24か月合計 |
159,648
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2年間合計 |
166,128
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この金額であれば、MVNOを選ぶメリットが少なくなってきます。現在docomo/SBMのユーザーで、自宅の回線がスマートバリュー適用可能回線で、なおかつ下取り可能な端末を所有しており、キャリアのメールアドレスが消えても支障がないという条件付きのユーザーであれば、この選択肢はだいぶ有力なのではないでしょうか。
これまでiPhoneの弱点と言われてた防水機能だけならず、日本国内向けモデルにはFelicaすら乗っけて来たiPhone7。世界的にはマイナーアップデートの機種という認識をされているようですが、少なくとも日本市場ではかつてない程の求心力があるiPhoneになっています。気になっていた人はこれを機に購入を検討されてみては如何でしょうか。
おまけ:キャリア機種変更時、旧機種の下取り割引を活用するべきか?
auユーザーがiPhoneからiPhoneに機種変更する場合、現在iPhoneかえトクキャンペーン | auというのが行われています。このキャンペーンを利用した場合、2年前に発売されたiPhone6はどの容量であっても24,840円+3000WP=27,840円相当の金額で下取りを行ってくれますが、この金額はじゃんぱらでiPhone6 64GB 完全美品を売却した27,000円に匹敵する金額です。(※2016/09/13日現在)
また、中古ショップの携帯電話の査定は傷や汚れ付属品の有無で大きく値段が下げられるのが一般的ですが、キャリアでの下取りは中古ショップ下取りよりは査定がヌルく余程ひどい損傷でない場合は下取りしてくれます。さらに付属品の有無を問われないのが一般的なので、マトモにかったら数千円のLightningケーブルやイヤホン、ACアダプタといった純正パーツを予備用として手元に残せるメリットもあります。
ちなみに、iPhone 6s(Plus)はキャリア販売のSIMロック機であったとしても半年後にはSIMフリー化できる事から、中古市場でもある程度の高値で価格が推移しています。またSIMロック解除してしまえばMVNOのSIMを挿して安価な予備回線としても活用できますので、下取りに出すよりは中古市場に放流、あるいは手元にセカンド端末として残しておく方が良いのではないでしょうか。
まとめると、iPhone6以前のユーザーで端末に未練が無いのであれば、キャリアの下取りサービスを有効活用した方がお得に感じます。
おまけ2:色々いってるけどお前はどうすんの?
つい半年前にiPhone6s Plus買ったばかりなので買えません…。
ちなみにau iPhone 6s PLUS 128GBの本体代金は63,360円、月々あたりの維持費は2,766円(カケホS・データ6GB)で運用中。最盛期程ではないにしてもMNPブーストは凄かった。
さらに通話専用端末は月159円で通話定額のアレ。2台持ちを許容できる人は音声通話用端末&データ通信端末に分けるのも手は手です。
※159円のアレとは?
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