・最強クラスの利便性 JR西日本の株主優待券を活用する
JR西日本の株主優待券。金券ショップ等で、4000から6000円前後の価格で入手できるこちらの株主優待券ですが、使い方とタイミングによっては最強クラスの利便性を誇ります。年末年始やGW、お盆などでも利用できるこちらの株主優待券。今回はその使い方を改めて整理してみます。
おことわり:掲載している列車の運行時間・運賃や料金・距離数などは、掲載段階の時点で極力確認をしてありますが、完璧な内容である事に関しては保障致しかねます。正確性を求める場合は、お近くのみどりの窓口で運賃やキロ数を問い合わせしたり、正規発行の時刻表などで運行ダイヤを確認されることを強くおすすします。
1.乗車券、特急券、急行券、グリーン券及び指定席券が半額。
優待券1枚のご使用で50%割引
運賃…片道乗車券
料金…特急券、急行券、グリーン券及び指定席券※1枚の優待券で運賃と料金ともに割引となります。
※片道乗車券の区間内であれば複数列車の料金を割引します。
※寝台を利用する場合は、運賃・料金とも割引対象外とします。
株主優待券を利用して切符を購入場合、同時購入であれば、乗車券だけでなく、自由席特急券だろうがグリーン券だろうが、全てが半額になります。(※寝台はNG) 普通に乗車券+自由席・指定席という買い方をするのであれば、大抵の場合は回数券などの割引切符が存在するし、一律半額だから元の金額が大きい方が割引額は当然大きくなりますので、グリーンを買う方がお得です。
・長崎新潟・オールグリーン車贅沢旅行記 ≪ 変人窟過去ログ倉庫(HJKLOG)
※この時もJR西日本の株主優待券を利用しました。
2.割引対象はJR西日本の区間内のみ。
※2015年3月14日の北陸新幹線・長野~金沢開通後、及び2025年の金沢~敦賀開通後はこちら。
当社の営業路線内相互発着となる区間
※当社営業路線とJR他社路線をまたがってご乗車になる場合は、
当社営業路線のみが割引対象となります。
※宮島フェリーは割引対象区間から除きます。
JR西日本の株主優待券が使えるのは、上記図面の青色部分・JR西日本の路線内だけです。正確な範囲はJR西日本路線図│駅情報・路線図:JRおでかけネットで確認して頂ければと思いますが、おおよその範囲で言えば新幹線は博多~新大阪(&金沢~上越妙高)、在来線は下関~直江津・南小谷・米原・亀山などと認識しておけばいいのではないかと思います。
3.割引対象の切符は片道のみ。往復はダメ。
運賃…片道乗車券
料金…特急券、急行券、グリーン券及び指定席券※ 1枚の優待券で運賃と料金ともに割引となります。
※片道乗車券の区間内であれば複数列車の料金を割引します。
※寝台を利用する場合は、運賃・料金とも割引対象外とします
往復での購入はできません。あくまでも片道だけ、また上の図に記載したように、区間が重複してもいけません。
4.優待券で切符が購入できるのは、JR西日本の窓口のみ。
当社の駅の「みどりの窓口」などのきっぷうりば
※係員のいない駅など、一部の駅を除きます。
※JR他社の窓口や旅行代理店での発売・変更・払戻はいたしません。
JR西日本の株主優待券を利用して、切符を購入できるのは、JR西日本の窓口に限ります。大阪や新大阪、岡山や金沢といったJR西日本の駅では問題なく購入できますが、JR西日本と他のJR各社との境界線上にある駅によっては、JR西日本の窓口が存在しない駅もあります。(直江津、南小谷、亀山など) そういった境界駅では、JR西日本の株主優待券を利用して切符を購入する事はできません。南小谷や直江津の場合は糸魚川、亀山の場合は関など、最寄りのJR西日本管轄の駅まで行く必要があります。また、博多・小倉の両駅に関しては、在来線はJR九州の管轄ですが、山陽新幹線はJR西日本の管轄になりますので、JR西日本の窓口が存在します。もちろんJR西日本の株主優待券を利用する事が出来ます。
補足:株主優待券で購入した切符は、途中下車も有効。
「途中下車」とは、旅行途中(乗車券の区間内)の駅でいったん改札口の外に出ることをいいます。次の例外を除き、乗車券は、後戻りしない限り何回でも途中下車することができます。
株主優待券を利用して購入した乗車券は、通常購入の乗車券と同じく、途中下車する事ができます。距離に応じて有効日数が変わりますが、最長区間になる博多~直江津間は、7日の有効期限が設定されています。途中下車する駅では、自動改札ではなく有人改札で、駅員さんに途中下車したい旨を申し出てください。自動改札に飲み込まれた場合は、とても悲しい事になります。また、途中下車はあくまでも乗車券の話で、特急券(新幹線特急券)はその段階で無効になってしまいます。例えば、博多→広島(途中下車)→新大阪の場合
○ 乗車券:博多~新大阪 新幹線特急券:博多~広島 広島~新大阪
× 乗車券:博多~新大阪 新幹線特急券:博多~新大阪
(広島で途中下車した段階で、広島~新大阪の新幹線特急券が無効になる)
という事になりますので注意してください。
最後に、いくつかの具体例を出しておきます。西端になる博多が九州民のスタート地点になるのは言うまでもありませんが、東端になる直江津/糸魚川も、東京からは上越新幹線+特急はくたかで比較的軽めのアクセスが可能です。グリーン車半額+途中下車を活用すれば、普段は経験できない旅行が楽しめますし、博多まで行った後は、LCCで一気に首都圏に戻るのも手。機会があれば、JR西日本の株主優待券を活用してみてください。
具体例1:大阪在住。年末年始は新幹線で遊びに行く。
補足)新大阪~東京の場合は、JR東海のぷらっとこだまを使う手があります。バスより速く、のぞみより安いので、気になる人は調べてみてください。
新大阪08:21-(のぞみ99号)→10:51博多
▼622.3km 15,510円 → 7,750円
具体例2:博多スタート。金沢湯涌温泉のぼんぼり祭りに行きたい!
補足)当日移動だと、始発で移動開始してもぼんぼり祭り昼の部スタートには間に合わない時間帯に到着するはずです。可能であれば前日移動し、湯涌で宿がとれないのであれば、金沢市内のテルメ金沢などの健康ランドで仮眠しても良いのではないでしょうか。
博多06:05 -(のぞみ2号)→08:34新大阪
新大阪08:44-(サンダーバード7号)→11:13金沢
▼886.1km 18,510円 → 9,250円
具体例3:博多からオールグリーン車で旅行!乗りまくるぞ!
※北陸新幹線・長野~金沢開業前の場合になります。直江津→上越妙高などと読み替えてください。
補足)詳細は「長崎新潟・オールグリーン車贅沢旅行記 ≪ 変人窟過去ログ倉庫(HJKLOG)」が参考になるかもしれません。
博多15:30-(のぞみ40号)→17:58新大阪
│ (大阪散策)
新大阪15:46-(サンダーバード31号)→18:20金沢
│ (金沢散策)
金沢08:21-(はくたか5号)→10:05直江津
▼1063.3km 34,830円 → 17,410円
具体例4:直江津から西へ、途中下車しつつアニメの聖地巡礼だ!
※北陸新幹線・長野~金沢開業前の場合になります。直江津→上越妙高などと読み替えてください。
補足)切符は事前に取得しておくこと。直江津は化物語少しだけ)、糸魚川で途中下車して南下すればおねてぃシリーズの木崎湖、そして金沢は花咲くいろはの湯涌温泉があります。他にも富山県の礪波市・城端地区はture tearsの舞台だったりします。8/15日の木崎湖花火大会に合わせると最高です。
│ 東京06:08-(とき301号)→07:23越後湯沢
│ 越後湯沢08:20-(はくたか2号)→09:05直江津
直江津12:33-(はくたか8号)→12:55糸魚川
│ 糸魚川13:10→14:11南小谷
│ 南小谷14:22-(あずさ26号)→15:05信濃大町
│ (木崎湖散策)
│ 信濃大町11:03-(あずさ3号)→11:42南小谷
│ 南小谷11:49→12:44糸魚川
糸魚川12:56-(はくたか8号)→14:20金沢
│ (湯涌温泉散策)
金沢17:56-(サンダーバード40号)→20:32新大阪
│ 新大阪21:20-(のぞみ64号)→23:38品川
▼441.0km 12,620円 → 6,310円