ざっくり言うと
✔ WDの外付けハードディスク 8TBがセール。
✔ 8TBモデルの中身はサーバー向けの高性能モデルが入ってた。
✔ もしかしてコレは猛烈にお買い得なアイテムなのでは?
というお話です。
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WDの外付け8TB(&10TB)が実はアツい商品なのでは?という疑惑。
元々は「Amazonのタイムセールで何か安いアイテムは落ちてないかな?あぁ8TBの外付けが19000円だったら普通に安いね」くらいの出会いだったんです。WDのUSB HDDはもちろん中身もWD製だから品質的には無難だ……とここで気づいた。「あれ、Elements Desktopの中身は基本的にBLUEシリーズだよね?でもBLUEに8TBモデルって存在しないよね???」と。じゃあこの中身はなんなんだとカスタマーレビューを読んでみたわけですよ。
中身は他の人がアップしている画像と同じく「WD80EMAZ00M9AA0」でした。 型番をググると、どうやら2018年5月頃出荷された「Ultrastar DataCenter HC320」の廉価版みたいです。
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保管用のHDDから異音がしはじめたので、2018/12のサイバーマンデーセールで8TB19,800にて購入。 中身はWD80EMAZ-00WJTA0でした。
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所謂おみくじではありますが当たりならヘリウム充填型のHDDが安価に入手出来るのでオススメです 私は8TBのを買いましたが中身は当たりのWD80EMAZ でした 温度も容量の割りに低めなのも良かったです
ここからわかったこと。
①WD Elements Desktop 8TB USB3.0の中身はもちろん自社製の8TBである。
②WD80EMAZ-00M9AA0もしくはWD80EMAZ-00WJTA0というドライブのどちらかが入っている事が多数報告されている。
その後調べてわかったこと。
③WD80EMAZ-00M9AA0は、WDのエンタープライズ向けHDD Ultrastar DC HC320の廉価版らしい。
④WD80EMAZ-00WJTA0は、WDのエンタープライズ向けHDD Ultrastar DC HC510の廉価版らしい。ヘリウム!
⑤いずれも7200rpm→5400rpmに性能が落とされてるとの事。データ用なのでむしろ利点。
なるほどまあよくある話……ちょっとまって???
・Ultrastar DC HC300 Series HDD ※ビックカメラ特価 46,680円(税抜) 消費税:3,734円50,414円(税込)
・Ultrastar DC HC510 (He10) ※ビックカメラ特価 45,980円(税抜) 消費税:3,678円49,658円(税込)
無茶苦茶お買い得なんじゃねえのコレ???HC510(He10)だったら大当たりだけど、HC320であったとしても普通に当たり。しかも7200rpm→5400rpmに回転数落とされてるのも、データ用倉庫として使うので発熱&消費電力考えればあればむしろ利点ですらある。そうかそうか…
・タイムセールでCMRヘリウム充填HDDがSMR同容量と変わらないお値段!!!
・8TB EasyStore WD White Label Issue/Solution : DataHoarder
・kazu watanabeのブログ: WD 外付けHDD 8TBの高温対策
⑥殻割りして内蔵ドライブとして使う時に1工夫が必要な場合もある。
⑦温度には気を付けた方が良さそう。
よし。必要な情報は全て得たぞ、後はポチるだけだなヒャハーーー!!!!
…買いました。
というわけでもしかしてこれは激アツ案件?という事で人柱中。届いて「普通にREDでした…」とか「ハズレだった…」とかガッカリしてたら笑ってあげてください。度胸がある人は一緒におみくじ引きましょう!!!
※自分は自分の調べた情報を信じて買ったけど、発売時期によって中身がまったく別の物になっている可能性も当然あります。届いたらおみくじ結果報告できるといいなとは思ってますが一応自己責任でネ。
……などとワッチャワッチャしていたWDのHDD。
宣言通りちゃんと買いました。鳥栖倉庫より迅速配送、ありがとうクロネコヤマトさん。
開封。付属品はUSBケーブルとACアダプタ、あと取扱説明書も一応入ってます。
毎回「このACアダプタなんだったっけ…」となる自分の為に記録を残しておきます。この形だぞこの形、覚えてろよ!!!
Twitterで書いた速報とは順番を入れ替え、先にPC接続した時の話から。Windows自作機に繋ぎ、CrystalDiskInfo 7 Shizuku Editionを使えば採用ドライブの情報が取れます。2019.06月頭に購入した個体は5400RPMのWD80EMAZ-00WJTA0でヘリウム採用モデルと噂されるWD Goldの速度抑制版でした。
次にCrystalDiskMark 5 Shizuku Editionを使って転送速度のベンチマーク&Windows10標準機能を使いSSD→HDDのコピーで実測値をチェックしました。いずれもおおよそ180MB/s弱の速度が確認できます、USB接続のハードディスクも速くなったもんだ…。
※検証環境 : 自作デスクトップ(ASRock H1110Pro BTC+ / CeleronG3900 / 16GB / 512G SSD+2TB HDD )
※※要するに例のマザボ:[PC]例のグラボことパソコン工房で5,980円で売ってるマイニング専用RADEONを活用する。 ≪ 変人窟(HJK)
検証としてはここで終了で良いのですが、せっかくだからバラしてみます。
※ドライブ情報を確認するだけならDiskinfoで十分であり、分解する必要はありません。分解してPCやNASの内蔵ドライブとして利用するつもりであれば、相性問題や発熱の都合、HGST系モデルの3.3V問題などを理解した上で行ってください。個人的にはUSB3.0の転送速度を考えたら素直にそのまま外付けドライブとして利用する事を強く推奨します。
※※PCの内蔵ドライブとして利用する場合、変換名人のSATA電源2分岐ケーブルを使えば正常に電源が認識されたという話がありました。殻割りしてデスクトップPCの内蔵ドライブとして使う場合は合わせて購入しておくのをオススメします。
・Amazon | 変換名人 SATA電源(15ピン) 2分岐ケーブル ロック付 SPR/2 | 変換名人 | SATAケーブル 通販
今回購入したWD のElements Desktopの外装固定にはネジが使われていません。使わなくなったポイントカードなどを利用して、フロント上部&下部にあるツメを外します。
次にそのカードをスルリと筐体後部まで持ってきて、こちらもツメでとまっている部分をパチンパチンと外していきます。
後はカバー部分を横にスライドするだけです。途中ひっかかる部分がありますが、無理に力をいれずに外側に向けて外すようにすればちゃんと外れますよ。
くぱぁ。
採用されていたドライブは、WD80EMAZ(WD80EMAZ-00WJTA0)になります。
※画像元:[PC]クラッシュしたWDのHDDをRMAで交換する。 ≪ 変人窟(HJK)
WDのベストセラーであるWD Green(Blue)シリーズと比較しても外観が全く違う。そこで数年前に出たいくつかの記事を見てみましょう。
・「用途で選ぶHDD」5色のWDシリーズを全解説、「色分けのルーツ」も聞いてみた – AKIBA PC Hotline!
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・[画像] 「用途で選ぶHDD」5色のWDシリーズを全解説、「色分けのルーツ」も聞いてみた(7/14) – AKIBA PC Hotline!
・ヘリウム充てんの8テラ「WD Red」は“本家”と何が違うのか (1/3) – ITmedia PC USER
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・ヘリウム充てんの8テラ「WD Red」は“本家”と何が違うのか (l_og_wd_004.jpg) – ITmedia PC USER
どう見てもWD Goldです、本当に有難うございました。
海外情報だとこのWD80EMAZ-00WJTA0はキャッシュが256Mだという話ですので、WDGold WD8003FRYZの速度抑制版なのではないか?という推測をしています。形状的に見てヘリウムなのはほぼ間違いないのでは。
ちなみにWD80EMAZ-00WJTA0ではなくWD80EMAZ-00M9AA0が入ってたという報告もありますが、そちらはスペック&形状的にWDRedの WD80EFAXじゃねえの?という気がしています (※人気のNAS向けHDD「WD Red」シリーズにキャッシュ倍増の8TBモデルが追加 – AKIBA PC Hotline!)
いずれにしても元々のモデルがそうだと推測されるだけで、単純に速度を落としている以外にも特殊機能が削除されてたりする可能性は当然あるのでまったく同じものを求めている人は素直にGoldやらRedやらを購入する事をオススメしますよ。
なお、2019年6月頭に購入した2台とも00WJTA0でした。
ちなみに発熱が気になる!という事でこういった運用をしている方が掲示板などに居ましたが、余程でなければわざわざ分解する必要はありません。
確かにケース内部にファンやヒートシンクといったものは存在していませんが、上下&後方にしっかりとした空気穴が設けられています。24時間連続稼働、なおかつハードなファイルコピーなどをする場合は…
わざわざ分解しなくても真後ろから風をあててやればよいのです。真後ろからだぞ。
※使っているUSBファンはKeynice USB扇風機。2年ほど前に購入しましたが、静音モードは本当に静か、ハイスピードモードだとUSB扇風機でコレかよ!というくらいの風量が出ます。緊急時のPCパーツへの冷却補助や、普段使いのエアコン補助といい値段の割に満足度むちゃむちゃ高い製品だったのでみんなも1つ買おう。
※※Amazon.co.jp: Keynice USB扇風機 卓上 & クリップ型 静音 ミニ扇風機 風量2段階調節 360度角度調整 4枚羽根 USBファン: パソコン・周辺機器
NASから連続コピーしている状態+ケースを閉じて真後ろからUSB扇風機の「弱」で風をあてて32度~35度前後で推移しました。これだったら扇風機で風を当てなくても設計限界の温度を超える事はないのでは。
WDのElements Desktop USB3.0 WDBBKG0080HBK-JESN。明らかにグレードの高いハードディスク+しかもわざわざ速度を落として発熱的にも有利という、データ倉庫用単品USB HDDとしては今考えられうるベストの選択肢なのでは?という買い物でした。採用ドライブ云々の話が無かったとしてもUSB3.0の8TB HDDとして19000円を切る価格であれば普通に安いし、なんなら10台でも20台でも欲しい本音はあります。
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