応援こめて下の方だけど再掲載＆再紹介。今日の秋葉原での萌酒サミットで東京初上陸なんですが現地に様子見に行くぞ！ｏｒ様子見てきたぞって方もおられるんでしょうか。いずれにしろなにかしらの形でご興味を持って頂いた全ての皆様方にキャンプ場さんに代わりまして心よりの御礼を申し上げます。今回はこの深衣奈搾り・樺恋搾りの誕生秘話を少しだけ。

このお酒、一部の方が想像されている適当にそれっぽいお酒に萌え萌えラベル貼り付けてアニオタ向けに売ってま～す☆ってヤツではありません。というか一番最初に「おねがいツインズの深衣奈・樺恋をイメージしたお酒を造りたい！」というドリームが生まれて、それを実現する為にはどうすればいいか？という試行錯誤を何度も何度も繰り返し、度重なる改良り末やっと誕生したお酒なんです。

ひょんな事から一番最初の企画段階でそういったお話を伺った時から、先日の木崎湖イベント会場でこの深衣奈／樺恋が販売されるまで半年以上。その間もずっと試作と試飲を繰り返し一日一日単位で前に進んできたのです。「香りはいいんだけど味が…」とか「苦みが残りすぎる…」とかそういった苦労話を直接現地に居なくても、間接的に伝え聞いてしまい、それでももっともっと完成度の高いものを、自分自身が胸を張ってみんなにこれを楽しんでくれ！と言えるものを生み出すために苦心を重ねておられたのを僕は知ってる。

　―「これまでのアダルティーな二人モチーフのお酒とはまた別の、フレッシュな二人をイメージしたものを作りたい」→きっつい日本酒ではなく、あえて女性やあまりお酒が得意ではない方も楽しめるように口当たりはライトに、それでいてしっかりとしたパンチがある味にしたいという拘り。

―味と同じ位に楽しんでもらいたい風味。それももっともっと納得したいし納得できるものを選びあげたい。ならば”深衣奈”や”樺恋”をイメージするのであれば何だろう？熟考して熟考してたどり着いた杏と洋梨。もちろん地元長野をしっかりとイメージさせる名産品であるのも考えて選び抜く拘り。

―お酒を楽しんでもらった後は、その空になった瓶すらも眺めてまた想い出してもらいたい。だったらビンだって普通の瓶じゃなくて飲んだ後も飾れる用に色をつけて。もちろん色も二人それぞれ別の色を。ラベルだって遊び心を入れようよ、だから最後の最後に時間無い時にも関わらずリテイクかけて内容でちょっとだけの遊び心を入れる拘り。

…そうやって全ての要素がやっと揃い最終的に「完璧だ、これで行こう！」と決まったのが販売開始の数日前だったはず、そっから突貫作業でキャンプ場さん酒造さんが手作業でハンドメイドされておられたんだぞ。業者雇えよ業者！

お酒も完全に新規の作品、ラベルもたらく先生にお願いして渾身の新作イラストを描き下ろして頂く。そして少しでも興味もってくれた方に、好きでいてくれる方に、木崎湖に関わる全ての方に楽しんでほしいという事での怒濤の３連休イベント企画。

正直「アホか！そこまでやるか!!!」と叫びたくなる程の手間暇かけてますし、採算の事とかもたぶんあんま考えておられません。それでも情熱が我慢できずに作り上げてしまった、そしてもっともっとみんなに喜んでもらいたい！という圧倒的な熱情。そんなのをずっと見てきました。

だからそれだけの物を注ぎ込んでいる今回のお酒。それが個人的には「いまブームになってる萌酒ってヤツでしょ？」という安直なカテゴリ分類されてしまうのであれば凄く惜しいと思っています。全ての萌酒がそんなわけありませんが、その言葉の響きから「ただ可愛いイラストのラベルはって、中身は手抜きでとりあえず売れますように儲けますようにとかって感じて作ったんだろ？」といったような悪い方向に想像してしまう、そんなイメージで見てもらいたくはない。ある意味本当の馬鹿野郎が馬鹿野郎の為に造ったモノです。機会があれば是非一度お試しください。

もちろんお酒にはお好みがあるとは思います。もっと破壊力があるドギツいのが俺は好きだというご意見もあるかもしれません、なにより根本的に好みの味じゃないという方もおられるかもしれません。だけど一度でいいから「ツインズをイメージして作ったお酒」として機会があれば是非お試し頂ければと思っています。

好きじゃないのであれば好きじゃないと思ってもらっても仕方ない。だけど「評価も興味も値しないただの商売グッズなんだろ？」と見られて、みんなで作り上げたお酒として認識されず評価にも値しない…そう思われてしまうような事があるのであれば本当に悔しいし悲しい。

…これが、木崎湖キャンプ場さん…そして地元の酒造さん。もっといえば「地元に住む彼らが考え抜いて出してきた、一つの”おねがい”という作品に関わり、そしてそれを愛しんできた地元の人たち」が僕たちに楽しんでもらいたいと出してきた回答です。

地元の方々は我々のような人間と違って、なかなかその情熱や想いを口にしたり皆の前で語る機会が少ないです。だから勝手ながら地元の方々の「真剣な熱情」を知っている以上、少しだけ語らせていただきました。それが情熱に触れて感化されてしまい、少しでも応えたい、少しでも応援したいと思ってしまった、そして押しかけ応援してしまった自分の気持ちです。

どうぞ、”ついんず　深衣奈搾り／樺恋搾り”をよろしくお願いします。
どうぞ、おねがいツインズという作品をよろしくお願いします。

なにより、今もずっと作品を愛してくれるファンの皆様、それを温かく見守って時には暖かい手を差し伸べてくださる制作関連会社の皆様、地元の皆様、こういったWEB上でご覧になって頂いて様々な思いを巡らせてくれる関わっておられる全ての皆様に心のからの御礼と感謝を。