2000/04/11
神がでなければこれでひとまずおわりで、次に購入するときにはRAGE某かNv某になっているでしょうねぇ。といったわけでして予告どおりいきます。All In Wonder128(AGP) 32MB版レビューです。相性問題でいまいちだったそうで、先日のG400とご好意により交換してもらいました。無償で(!) ありがとうございます。 ※ここでの感想は、あくまでも私の主観の問題であり、画質、速度等は私が「良い!」といったものが貴方の「良い!」であるとは限りません。また事実と異なる場合もありますし、環境によって結果が歴然と変わってくる可能性も多々ありますのでご注意ください。 といったわけで、再びRAGE128搭載のカードに帰ってきました。このAll In Wonder128は、ビデオチップにはATiのRAGE 128 GLを搭載してます。このRAGE128GLは高速な2D/3D、ハードウェアによるDVDの再生支援機能等をメーカー側は押しているチップです。 まず、このRAGE128搭載のカードとしての部分について。2Dは高速というか、もう頭打ちといった感じもありますが実用には非常に問題ないです。この点では先日レビューしたG400と同じですね。また、発色もRAGEPROまでの発色よりは、MATROX系の発色になったなといわれています。またこのRAGE128の特徴の1つとして「32BITカラーにしても速度がほとんど落ちない」という特徴があります。この点はCG関係に携わる人間には大きいのではないですかね?正し24ビットカラーはありません。 3Dに付いてですが、速度は実用十分でます。(ちなみに私の環境では、低解像度での3D(UT)はG400より速かったのですがここらへんは相性だったのではないかと思います)3Dゲームも苦痛になるほどではありませんが決して満足できる速度ではありません。ここらへんはG400等よりも、nVIDIA系やVooDooの出番だと思います。ただ、ある意味でG400より劣ると思うのがドライバの完成度による「FOG」等の特殊効果が不完全といった所ですね。例えばセガラリー2でスノーステージをプレイしてみればわかりますが、印象が全然違います。かつて半透明ポリゴンが出せずに圧倒的な差をつけられた某ゲーム機のように、基本的なハードのスペックは非常に良いのに肝心のブツがちょっと抜けているために大きな足かせといった感じですね。このアタリはドライバの改善に期待しておきましょう。 また、このRAGE128の大きな特徴として、DVD再生支援があります。RAGE128とその機能を使えるDVDプレイヤーを組み合わせれば、CPUが貧弱な環境でも予想以上に綺麗にDVDビデオが鑑賞できますので、DVD観賞用のマシンをつくりたければRAGE128搭載のカードでしょう。私も以前業務としてDVD再生機能搭載のマシンを頼まれてくみ上げたことがありましたがRAGE128にして正解だったなと思った記憶があります。 さて、AIW128-32M版としての機能の評価をしてみませう。全ての価値はこいつです。 この「Rage Theater」とは、All In Wonder128 16M版までずっと使われていたTv出力用のチップ「ImpacTV2」の後継にあたるものです。このチップ1つで、以前まで使用されていた「ImapcTV2」「Bt829Pro」、またDVD(MPEG2)のデコード/エンコードの支援機能があります。また1チップ化することでコスト面でも押さえられたとほざいてやがります。さて・・・ まず、TV出力ですが、以前より綺麗になっています。やはりRage TheaterのDACが、各色8bitから各色10bit(オーバーサンプリン グ)になったのは偉大みたいですね。相変わらず実用は640*480-800*600ですね。「改悪」じゃなくて「改良」で安心しました。次にDVD再生支援機能ですが、非常に残念ですが、DVD-ROMドライブの都合で実験していません。が、RageFury搭載のマシンでも全く問題が無いので、それより劣るといった事はありえないでしょう。そのうちこのマシンがDVDROMドライブになれば検証してみたいと思います。今現在のTEACのx40のATAPIの性能がいいからかえていないんですな、最新のファームウェアにしたらCDDAも高速吸出しでノイズ0になりましたしねぇ …話元に戻しまして。 さて、前述したように、Rage TheaterはMPEG2のデコード/エンコード機能があります。つうわけでMPEG2キャプチャでも同じAIW128の16Mよりも有利です。なので同じCPUで従来よ りさらに高いクオリティのムービーを取り込むことができます。また、このキャプチャは、PentiumIIIと河童128のSSEに対応しとります。といったわけでSSEがあれば高いレベルでの取り込みが可能で、720*480のMPEG2もコマオチ無しでスパスパとの報告もあります。ただ、P3等の高速なCPUが有れば、RAGE128のDVD再生支援ハードを使わずにDVD再生が行えます。そうなった場合、WinDVD等はフルソフトウェアの方が綺麗であるとの報告もあり、「低CPUでDVDを見たければRAGE。でもPIIIじゃないとDVD取り込みがよろしくないのでPIIIを」とのちょっと悲しい状態になります。といった感じがImpacTV2+Bt829ProからRage Theaterに変わった利点ですか。 これがAIW128です。まだRAGE128搭載のカードとしての評価しかしていない気がしますので、実際にキャプチャしたりして「ワンダー」の「ワンダー」たる所の検証も後日にでもしてみたいと思います。 ・以上、3日間にわたって行ってきたビデオカード強化週間(別名:わらしべ)の総括を。
値段 | 画質 | 速度 | ドライバ 完成度 | 付加機能 | OS依存度 ※6 | |
ATi RAGE FURY AGP 32MB | 12800 15800 | 発色:濃いめ、非常に良い 繊細:普通 、シャープ | 2D:速い 3D:実用 ※5 | ×低い | TV出力 動画補完機能(強) DVD再生支援(強) | Win98:○ WinNT:○ Win2k:◎ Linux:○ Be: |
MATROX G-400 DualHead AGP(16MB) | 13800 16800 | 発色:濃いめ、非常に良い 繊細:非常に繊細でシャープ | 2D:速い 3D:速い ※3 | ○高い | 2系統VGA出力(DH) TV出力 動画補完機能(弱) ※7 DVD再生支援(弱) | Win98:○ WinNT:○ Win2k:○ Linux:○ Be: |
Trident BLADE3D AGP 8MB | 1980 4980 ※1 | 発色:薄め、普通 繊細:ソフト、悪い ※2 | 2D:速い 3D:遅い ※4 | △普通 | 動画補完機能(弱) D VD再生支援(中) | Win98:○ WinNT: Win2k: Linux:○ Be: |
ATi All In Wonder128 AGP 32MB | 28800 32800 | 発色:濃いめ、非常に良い 繊細:普通 、シャープ | 2D:速い 3D:実用 ※5 | ×低い | TV出力 TV入力 TVチューナー AVIキャプチャ MPEGキャプチャ 動画補完機能(強) DVD再生支援(ハードウェア) | Win98:○ WinNT:○ Win2k:◎ Linux:○ Be: |